【船橋記念】エンテレケイア独走で吉原寛人21か月連続重賞V 重賞ラスト騎乗の森泰斗ギガースは3着
船橋競馬場で27日に行われたSⅢ第69回船橋記念(3歳上・ダート1000メートル)は、吉原騎乗で1番人気のエンテレケイア(牡6・小久保)がスタート直後から押して主導権を奪うと、直線でも後続を引き離して独走。4馬身差の圧勝劇で重賞3勝目をマークし、12月24日に行われるSⅠゴールドカップ(浦和1400メートル)の優先出走権を獲得した。勝ちタイムは59秒9(稍重)。2着は5番人気のスワーヴシャルル(牡8・藤田輝)で、さらにアタマ差の3着にこのレースが最後の重賞となった森泰斗騎乗の3番人気ギガース(牡3・佐藤裕)が入った。 4走前からコンビを組んでいる吉原は「太めだと思っていた馬体がスッキリと見せていたので、絶対動ける状態だと。またがった瞬間もいい状態だと感じました。ちょっと内側の水分を含んでいるところで脚が滑っている感じで、なかなかダッシュがつかなったんですけど、ハナを取り切ってからはすごくいいリズムで走ってくれていたので、直線に向いても大丈夫かなという感じでした。最後は独走になって、とても気持ち良かったです。20か月(連続で)重賞を勝っているということで、今月は勝てていなかったので、ここでしっかり勝てて21か月連続重賞を勝ててうれしく思います」と目尻を下げ、「森泰斗騎手と乗る重賞が最後だったので、ちょっと感慨深いものがありました。最後に泰斗さんに勝ててよかったと思いますし、また会うことがあれば元気な姿で会いたいです」と、29日に引退する先輩ジョッキーに向けてもメッセージが送られた。 エンテレケイアの次走は優先出走権を得たゴールドCの予定で、来年の大目標はこの船橋1000メートルを舞台に行われるJpnⅠ・JBCスプリント(2025年11月3日)に定められる。
東スポ競馬編集部