「今もまだ落ち着かない」松山市の土砂崩れから2週間…住民が語る二次災害への不安
3人が亡くなった松山市緑町の土砂崩れから、きょうで2週間です。先の見えない不便な生活が続くなか、住民が二次災害への不安を語りました。 土砂災害があった現場では、きょうも重機を使った撤去作業が続けられていました。 和氣アナ: 「土砂の撤去がかなり進んで、山肌やコンクリートの擁壁などが見えるようになってきました」 松山城の斜面が高さ100メートル、幅50メートルにわたって崩れ、3人が亡くなった土砂崩れ。 いまも現場周辺の一部に避難指示が出されていて、20世帯33人がホテルなどでの避難生活を余儀なくされています。 マンションの10階に暮らす矢田共行さん(80)です。 矢田さん: 「(1日に)4回くらいは運ぶね」
矢田さんが暮らすマンションでは、部屋に水をくみ上げるポンプなどが破損し、災害から2週間たった今も、断水が続いています。マンションの管理会社からは、新しいポンプの手配に手間取り復旧が遅れているという説明があったとのこと。 水道が使えるようになるのは、来月初めごろになる見込みです。 妻・百合子さん: 「(この2週間は)落ち着かなかった。ここへ帰ってきたらすぐ落ち着くかと思ったけど、けど全然。今もまだ落ち着かない」 土砂崩れから2週間。避難指示が解除され自宅に戻る人が増える一方、いまも自主的に避難を続けている住民もいます。 親せき宅に避難する住民: 「市内に住んでたのが急に重信の方に行っちゃったんで色々と、仕事の面とか困ることが多くて。一刻も早く普通の日常に戻ってもらえれば」 2週間ぶりに帰宅した住民: 「友達の家を転々としたり、実家帰ったりとかで結構ストレスたまることも多かった」 思いがけない災害で日常を失った人たち… 矢田さん: 「一体どのような形で次の防災を、(災害を)止めるか。それができん限り避難している人は帰れない。いつ崩れるか分からんから」