災害時、医療的ケア児の避難の課題は? 家族・支援員・山形市が意見交換 福祉避難所にはある問題が...(山形)
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人工呼吸器やチューブでの栄養補給など日常的に医療的なケアを必要とする医療的ケア児は、県内に171人いるとされています。 【写真を見る】災害時、医療的ケア児の避難の課題は? 家族・支援員・山形市が意見交換 福祉避難所にはある問題が...(山形) 万が一、災害が起こった場合、医療的ケア児の避難にはどのような課題があるのか。 16日、山形市で関係者による意見交換会が行われました。 医療的ケア児は、災害時、一般の避難所とは別に、福祉施設やホテルなどが指定されている福祉避難所に避難することになっています。 福祉避難所は山形市内に60か所あり、人工呼吸器など医療機器の使用に必要な電源や、水の確保が求められています。 先日、医療的ケア児の家族ら関係者が山形市内にある福祉避難所に指定されているホテルを見学しました。 家族からはこんな意見が。 医療的ケア児の母親「医療的なものが備え付けられていない。行ったところでたぶん無理なんです」 山形市によりますと、福祉避難所には非常用電源が備わっている施設は複数あるといいますが、医療的ケアに必要な水や酸素などの物資については、各自で持っていくことになっています。 そのため、医療的ケア児の家族は避難時に荷物が増え、移動が困難になることが懸念されています。 福祉関係者「移動がスムーズにいけることも大事になってくるのかな。ご覧の通りに外出するだけで機械も荷物も多いのでこれに避難となるとまた荷物も増える。 荷物が多いと避難に時間がかかるし、リスクもあがってしまう」 移動にかかる時間が、子どもの命を脅かすことにつながりかねません。 現在、山形市では、福祉避難所の被害状況や、受け入れ可能な人数の確認が必要なことから、まずは最寄りの避難所に避難することになっています。 関係者からは、直接、福祉避難所に避難できるようにしてほしいという意見も出ました。 医療的ケア児の母親 安達紗都さん「避難するのはすごく大変でちょっと間違うと命に関わることなので、少しずつそういうひとりひとりのニーズに合わせた避難の仕方も検討いただけると本当にありがたいなと思います」
合同会社ヴォ―チェ 相談支援専門員(社会福祉士)木村菜穂子さん「本当に避難が必要だという状況は、ギリギリの状況だということを市の方にもお伝えしながら、ハード面が良くなるというところと、福祉避難所が拡大していくというところに私たちもお手伝いしていけたら」
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