【マイルCS】チャリン日本の馬場との相性は? 侮れない英トップマイラー
【TPC秋山響の海外競馬解析】英国のトップマイラーであるチャリン(牡4=父ダークエンジェル、R・ヴェリアン厩舎)が参戦するGⅠマイルCSが17日に迫った。 チャリンはS・デソウサ騎手が手綱を取るようになった今年大きく飛躍。2馬身1/4差で制してGⅠ初制覇を果たした6月のクイーンアンS(芝8ハロン)、今年の仏2000ギニー馬メトロポリタンに3馬身差をつけた8月のジャックルマロワ賞(芝1600メートル)、そして今年のドバイターフ優勝馬ファクトゥールシュヴァルに2馬身差をつけた前走10月のクイーンエリザベスⅡ世S(芝8ハロン)と3つのGⅠ勝ちを遂げている。 また今年は7戦して5勝、2着2回という成績だが、敗れた2戦はともにGⅠで、しかも人気薄の伏兵に逃げ切りを許してのもの。2レースとも3着馬は引き離しており(6馬身半と3馬身)、力負けの印象は全くなく、むしろ取りこぼした感が強い。 今回は日本の馬場に対応できるかどうかが大きなポイントになるが、ジャックルマロワ賞では今世紀に入ってからでは3番目の好タイムとなる1分33秒98をマーク。高いトップスピードも見せており、スタートさえ決まれば十分に対応できそう。また、デソウサ騎手からの乗り替わりも、日本の競馬をよく知るR・ムーア騎手ならあまり気にする必要もないだろう。 マイルCSはこれまで延べ11頭の外国調教馬が出走してサプレザの2度の3着(2009、11年)が最高着順だが、この馬は侮れない存在だ。
東スポ競馬編集部