『虎に翼』父親役、49歳でブレイクした岡部たかし「“売れる”ことは30代中盤で諦めていました」
『エルピス』の脚本家・渡辺あやが書いたドラマ『ストレンジャー~上海の芥川龍之介~』('19年)にも岡部は出演している。『虎に翼』の梛川善郎監督はドラマ『あなたのブツが、ここに』('22年)の監督でもある。 「一緒にお仕事をしたみなさんがまた呼んでくれることは、役者冥利に尽きます。たまたまかもしれませんが、それが今につながっているのかなぁと思っています」
“これをやりたい”という希望はない
ブレイクの実感について聞いてみると、 「なんかカッコつけてるみたいなんですけど(笑)、あんまり感じてないです。休みもありますし。自分自身のことを話す取材が多くなったな、とは思いますけど」 放送中のドラマ『約束~16年目の真実~』(日本テレビ系)にも出演している。売れっ子俳優の仲間入りを果たしたが、これからをどう考えているのか? 「あんまり“あれをやりたい”“これをやりたい”という希望はないですね。これからどんな人と出会って、どんな仕事をしていくのか。僕自身がいちばん楽しみにしているって感じなんですよ」 写真撮影中は、すぐにふざけてしまう。照れ屋でおちゃめなイケオジの信念は、ブレることはない─。 『虎に翼』、クランクアップ! 戦争の激しさが日に日に増す中、直言を病魔が襲う……。 「僕のクランクアップは、(伊藤)沙莉ちゃんをはじめ、ご自分の出番を終えた(石田)ゆり子さんや森田(望智)さんも待っていてくれて。みんなで祝ってくれました。僕としては“寅子をよろしく”“みんな、ほんまに頼むよ”という気持ちでしたね」 印象に残っているのは、直道(上川周作)と花江(森田望智)の披露宴。 「汗だくで踊り狂ったので(笑)。寅子が『モン・パパ』を初めて歌ったのもあのシーンでしたね。これからの寅子が“はて?”をどう解消し、困難に立ち向かって突破していくのか。さらに見応えがあるんかなと思っています」