高原と名水、歴史を感じられるまち 満天の星空の下でキャンプも~兵庫のまんなかでキラリと光る神河町
兵庫県神河町(かみかわちょう)は、高原と名水のまち。日本遺産「播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道~資源大国日本の記憶をたどる73kmの轍」が通り、歴史も感じられる。山名宗悟町長が、17日、ラジオ関西の生放送に出演し、その魅力を紹介した。 【写真】高原のまち兵庫・神河町 砥峰高原に広がるススキの草原 神河町は兵庫県の中央に位置するハート形のまち。人口はおよそ1万人。2005(平成17)年に、神崎郡の神崎町と大河内町が合併して神河町となった。町の西側は高原地帯で、県立自然公園に指定されている峰山(みねやま)・砥峰(とのみね)高原が広がる。砥峰高原は、秋になると西日本最大級を誇る約90ヘクタールのススキの草原が黄金色に輝く。山名町長は「砥峰高原は冬の雪景色も最高」と話した。 町の東側は名水エリア。北播磨最高峰と言われる千ヶ峰(せんがみね)山麓に湧き出す、人気の『千ヶ峰南山名水』は、地下162メートルの花崗岩でろ過された天然水だ。山名町長は「ミネラルバランスが非常に良く、(飲むと)体に浸透して健康増進にもつながる。(夏場は)近くを流れる谷川から冷たい空気を感じられ、ひんやりと心地いい」と語った。 また、姫路市の飾磨港から朝来市の生野鉱山をむすび、さらに明延鉱山、中瀬鉱山へとつながる日本遺産「銀の馬車道 鉱石の道」が通る。町内には唯一現存する馬車道跡があり、歴史を感じることができる。 神河町内で楽しめるグルメについては、「この十数年で、古民家レストランやカフェなどがオープンしている。 特に、ブルーベリーやいちご、米(コシヒカリ)、茶(仙霊茶)など、町内産の食材を生かしたお店が誕生していて、それらの多くは、神河町出身の若い世代がUターンで帰ってきたり、Jターン=町にゆかりのない人が移住したりして、カフェやお店をオープンさせている」と、若者の活躍も紹介した。 「神河町の夏のおすすめはキャンプ」と語る山名町長。オートキャンプ場やフリーサイトだけでなく、キャンプ初心者でも手ぶらで楽しめるグランピング施設も。「特に開放感があるのは“峰山高原 星降る高原キャンプ場”。涼しく、夜空を見上げると天の川と満点の星空が楽しめる」と話した。 神河町の課題について山名町長は「人口減少と、冬季の観光客の少なさ。その対策として、“交流から関係、そして定住へ”というキャッチコピーで、その柱に観光を置いて町政を進めてきた」という。2018(平成30)年には、冬のレジャーとして、スキー場『峰山高原リゾートホワイトピーク』がオープン。「標高930メートルから1000メートル超で、人工降雪機で雪を作るのにぴったりな環境。オープン時に15台だった人工降雪機は、現在46台。アクセスが良く、京阪神をはじめ、和歌山や滋賀、岡山、広島、鳥取などから来ていただいている」と胸を張った。 神河町では8月3日(土)に『第17回かみかわ夏祭り』が開かれ、約1000発の花火が夜空を彩る。また、10月6日(日)には『第5回神河ヒルクライム』が行われる。役場前から峰山高原までの17.3キロ、標高差770メートルを自転車で駆け上がるレースで、「車(の法定速度)で30分の距離を、去年の優勝者は37分台でゴールした。ペダルとギアが噛み合う音や、路面とタイヤの摩擦音がすごい」と、迫力あるレースの模様を紹介した。 山名町長は「高原と名水、夜空には満点の星空が広がる。兵庫のどまんなかでキラリと光る神河町にぜひ足を運んでほしい」と締めくくった。 ※ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』2024年7月17日放送回より
ラジオ関西