【報知映画賞】監督賞・塚原あゆ子監督、檀上で感謝「これからモチベーションが湧くような賞をいただいて…」
「第49回報知映画賞」の表彰式が16日、都内で行われた。 「ラストマイル」で監督賞に輝いた塚原あゆ子監督は黒のロングドレスで登壇した。 同作はTBS系「アンナチュラル」「MIU404」など数々の人気ドラマを生み出してきた塚原監督、脚本の野木亜紀子氏、新井順子プロデューサーの“三銃士”が集結。両ドラマと映画の世界観を共有し展開する「シェアード・ユニバース」を実現させた。 女性監督では西川美和氏(2009年)、三島有紀子氏(17年)、河瀬直美氏(20年)に続いて4人目の受賞者となった塚原監督は駆け付けた野木さんから花束を贈られると笑顔満開に。 「去年、今年と馬車馬のように働いていて、かつての映画の撮影所の監督を見ているよう」と野木さんに自身を表現されると苦笑し、「オリジナルの作品として作っていいと言ってくれた関係者にお礼を申し上げます」頭を下げた。 「『アンナチュラル』や『MIU』から一緒のスタッフが200人くらいでしょうか。さあ、次に何をやるか? と今、次の作品の話をするのが楽しみです。これからモチベーションが涌くような賞をいただいて、ありがとうございます」と感謝の言葉を口にしていた。 ◆ラストマイル 流通業界最大イベント「ブラックフライデー」の前夜、大手ショッピングサイトの関東センターから配送された荷物が爆発。日本中を震かんさせる連続爆破事件に発展する。センター長のエレナ(満島ひかり)は、チームマネジャーの梨本(岡田将生)と事態の収拾にあたる。 ◆塚原 あゆ子(つかはら・あゆこ)千葉大文学部卒業後、TBSスパークル(当時は木下プロダクション)に入社。助監督などを経て、2005年「夢で逢いましょう」でドラマ監督デビュー。TBS系ドラマ「Nのために」「最愛」など多くの話題作を手掛ける。18年に「コーヒーが冷めないうちに」で映画監督デビュー。21年、芸術選奨・文部科学大臣新人賞を受賞。
報知新聞社