吉川元浩、地元水面でのSG戴冠へ思い熱く【尼崎ボート・SGグランドチャンピオン】
◇24日 SG「第34回グランドチャンピオン」前検日(兵庫県・尼崎ボート) 味わった苦汁の分だけ、成長ができる。今年のクラシックで、優勝戦1号艇というゴールデンポストを射止めた吉川元浩(51)=兵庫=は、通算5回目のSG制覇を成し遂げ、4年ぶりのグランプリ出場に向け力強い一歩を踏み出すはずだった。それがまさかの転覆…。強風が吹き荒れる悪コンディションだったとはいえ、マネーバトルのスケジュール表は書き換えを余儀なくされた。 一から出直す今回は、兵庫支部から稲田浩二と2人だけの少数精鋭。キャリアを考えれば、期待値は吉川が自然と高くなる。「足が良くないと勝てないからね」。意気込みを聞かれても言葉少なだが、まだ地元ではSG戴冠がないだけに、懸ける思いは熱い。 手にした42号機はCランク評価。「エンジンが良くないのは分かっている。少しペラはやったけど、思ったほどきていない」と特訓後にレベル差を痛感。「本体(整備に)に手をつけました。どこというよりも全体に(足を)アップさせたい」。今年のSG第1弾では勝機を生かせなかった。チャンスの後にピンチがくるのは世の常。与えられた試練を乗り越えられるか。全てを熟知した地元水面で真価が問われる。
中日スポーツ