DgSの4月健食販売横ばい、紅麹問題が影響
3月まで27ヵ月連続のプラスで推移していたドラッグストアでの健康食品販売額が、4月は前年同月並みとなったことが、経済産業省がこのほどまとめた「商業動態統計」速報値でわかった。紅麹問題が影響した。 4月のDgS販売額は7157億円で、前年同月比は6.2%増。36ヵ月連続のプラスとなった。気温の上昇で飲料の動きが良く、「食品」は2380億円で同8.5%増と伸長。売り場が拡大している冷凍食品も好調という。 「健康食品」の販売額は217億円で、前年同月と同水準。速報値のため今後変動があり得るが、1千万円単位までみると217億4900万円で、前年同月の217億5100万円を若干下回っている。 健康食品の販売額は3月まで27ヵ月連続で前年同月実績を上回り、23年度は増加幅が5%を下回ることはなく、2ケタのプラスも4回あった。紅麹問題による影響は、発表が月の後半だったため3月は限定的だったが、4月は如実に数字に表れた。同省サービス動態統計室によれば、「健康食品の展開規模を縮小した」「健康食品の売り場は縮小していないが、商品構成を変えた」といった声があったという。一方で、「インバウンドで大きなマイナスにはならなかった」との声もあったとしている。