収入総額が5年連続全国1位…すごいシルバー人材センターが福井県大野市に
福井県の大野市シルバー人材センターが展開する独自事業の2023年度の収入総額が、5年連続で全国1位となった。農作物関連事業の6次産業化を進めるなど業績を伸ばし、計18事業の総額は約6678万円となり過去最高を更新。全国1341センターのトップに立った。 同センターは1988年に設立。96年度に、元教員らが小学生に地元の歴史や自然などを教える「ふるさとクラブ」や「刃物研ぎ」など四つの独自事業を立ち上げた。現在は18事業まで増え、収入総額は2019年度に約4782万円となり初の全国1位となった。以降も新型コロナウイルス禍の影響を受けた20年度以外は業績が伸長。23年度は2位の伊丹市シルバー人材センター(兵庫県)の約4577万円を大きく上回った。 会員が一日に取り組んだ作業量(人日)を示す「就業延べ人員」も他を圧倒。23年度は3万9848人日で、2位の伊丹市の1万3173人日を約2万7千人日上回った。 大野市シルバー人材センターの会員約600人(7月中旬時点)のうち、独自事業に携わるのは約250人。会員数は全国的に少ないが、事業数の多さと複数事業を掛け持ちする会員の多さが数字に結びついたと同センターはみている。
福井新聞社