【箱根駅伝】吉居大和3年連続の「区間賞を狙って」"最多優勝"中央大学が名門復活へ
中央大学は、歴代最多の総合優勝14回、今回で箱根駅伝出場97回を誇る、日本屈指の名門校。近年は優勝から遠ざかっていましたが、第98回大会で10年ぶりにシード権を獲得しました。続く第99回大会は総合2位に輝き、名門復活の兆しを見せています。 【画像】中央大学・兄の吉居大和選手(4年・右)と弟の駿恭選手(2年・左) エースの吉居大和選手(4年)は「(自分が)入学したときからずっと、監督が自分たちの代の100回大会で優勝することを目標にしていることは分かっていた。4年間やってきたことが結果として出ているので、チームとして成長してこられていると思います」と、節目の大会に向けて手応えを感じています。
■ダブルエースのライバル関係
吉居大和選手は中央大学に入学時、「確実にシード権をとれるチーム、入賞や優勝を狙えるチームにすることができるような選手になりたい」と話していました。 その言葉通り、第98回大会で1区の区間記録を15年ぶりに更新する区間新記録を達成。続く第99回大会では花の2区に出走し、2年連続で区間賞。長年シード権から遠ざかっていたチームを、表彰台まで押し上げてきました。
吉居大和選手とともにチームの核となるのが中野翔太選手(4年)。前回大会3区で区間賞を獲得しています。 中野翔太選手は自身の成長について、「吉居にどうやって勝てるかをずっと練習から考えながら、意識しながらずっとやってきた。4年間でタイムも伸びましたし、強さもかなりついたと思っている。そこは吉居にもしっかり感謝したいと思います」と吉居大和選手の存在の大きさを語りました。
吉居大和選手と中野選手のダブルエースには、藤原正和監督も大きな信頼を寄せています。藤原監督は2人の関係を「チームの中では当然大和の活躍具合をみんなが目指したいところがあるんですけど、同時に中野もすごく力をつけてきている。中野はもう一個先の扉があるというか、底が知れない強さを最近出し始めたと思うので、お互いがすごくいいライバル関係になると思っています」と表現しました。