「直ちに手術したとしても救命できなかった可能性が高い」神戸徳洲会病院側がカテーテル処置後に死亡した患者遺族に調査結果を説明 死亡との因果関係認めず
神戸徳洲会病院でカテーテル処置の後に複数の患者が死亡した問題で、病院側が去年1月に死亡した男性の遺族に調査結果を説明したことが分かりました。 処置と死亡との因果関係については認めなかったということです。 神戸徳洲会病院では去年、当時循環器内科にいた男性医師によるカテーテル処置の後に、患者が死亡するなどした事例が6ヵ月の間に相次ぎ、病院は12の事例を検証していました。 このうち、去年1月に急性心筋梗塞で搬送されてカテーテル処置を受け、その後死亡した70代男性の遺族に対し病院側が先月、院内調査の結果を説明したことがわかりました。 遺族側の弁護団によりますと、男性は朝に救急搬送されてカテーテル処置を受けたものの、その後、容体が悪化して心停止に。2回目のカテーテル処置をした後、死亡したということです。 調査結果は、男性の死因について「偶発的な心破裂」とした上で、処置と死亡との因果関係については認めなかったということです。 2回目の処置の際に「造影剤が漏れ出るような所見が認められた」「当時、主治医は気付いていなかった」と指摘したものの「直ちに開胸手術をしていたとしても救命できなかった可能性が高い」などとまとめられたということです。 弁護団は、1回目のカテーテル処置の後の経過観察に問題があった可能性があり、調査内容が不十分だとし、医療法に基づいて外部の専門機関にさらなる調査を求めるということです。
ABCテレビ