吉田正尚は1安打も…レッドソックス3連敗に「ゲームを動かすような打撃が出来ていない」
【米国マサチューセッツ州ボストン11日(日本時間12日)発】レッドソックスの吉田正尚外野手(30)はオリオールズ戦に「3番DH」で先発し、5打数1安打1打点で打率は2割2分2厘に。ベンチ入りメンバーには登録されていたが、怪我により主砲ディバースとゴンザレスを欠いたレッドソックスは7回までの1点リードを守り切れず。延長10回の末、4―9で敗れ、このカード3連敗となった。 3―3の延長10回、DH解除で今季13試合目にして初めて左翼の守備についた吉田は「いるメンバーでやるしかない。みんなフラストレーションがたまるゲームだったと思う。(3試合連続の逆転負けは)痛いが、また明日から切り替えて」と気丈に話し、翌日からのエンゼルス3連戦に備えた。 オリオールズの先発右腕ロドリゲスとは初対戦の吉田は初回、一死三塁で迎えた第1打席は初球、カーブをファウルしたあとの2球目、95マイルのストレートを引っ張り、自身は二ゴロに倒れるが、前進守備でも好スタートを切った三走デュランが生還し、先制点を挙げる。 3回、一死走者なしで迎えた第2打席はカウント1―2からの6球目、98マイルのストレートを芯ではなかったがライナーで弾き返し、これが二遊間を破って中前へ。「追い込まれていたので何とか、という思いで」放った今季10本目の安打となった。そして5回の第3打席もロドリゲスと対戦。しかしカウント1―1からの3球目、ほぼ真ん中に入ってきた82マイルのチェンジアップにタイミングを外され、力のない右飛に倒れた。 8回、先頭で迎えた第4打席は3番手左腕コローンに対しカウント2―2からの6球目、内角に食い込んできた92マイルのシンカーに詰まらされ、ボテボテの二ゴロに打ち取られた。そして5点ビハインドとなった10回裏一死二塁での第5打席は6番手右腕バウマンに対し2ストライクからの3球目、97マイルのストレートの上っ面をたたき、高いバウンドの遊ゴロに倒れた。 「なかなか得点に絡んだりとか、ゲームを動かすような打撃が出来ていないので、なんとかチームに貢献したい」と、今のすっきりしない思いを語った吉田。具体的には「投手に対して自分から(顔が前に)行ってしまっているので、頭の位置だったり、上手く距離が取れていない」と、チェンジアップやシンカーなど奥行が出る投球に翻弄されている現状について説明したが、「そこはしっかり向き合ってやっていきたい」と前を向いた。
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