排卵障害見つかった衛藤美彩「不妊治療のつらさを夫が一番受け止めてくれた」源田選手との結婚生活を振り返り
■急きょ決まった「夫と母の初対面」に気もそぞろ ── 結婚の話が出たとき、ご両親の反応はいかがでしたか? 衛藤さん:母は「野球選手のサポートはとても大変だと思うけど、美彩はそれでいいの?」と。母としては東京に送り出したのは私が輝くためで、やりたいことがやれなくなるのではないかと心配していました。
そんなとき、母が東京に来るタイミングがあり「3人で会いましょう」となったんですけど、私は仕事が入ってしまい。キャンセルしようとしたら、彼が「僕は美彩がいなくても会うよ。美彩のお母さんだから」と、初対面なのに尻込みせずふたりでも会うと言い出して。それを聞いた母も「え?それはただ者ではないわね!」と言うので、私抜きで謎にふたりだけで会うことになったんです(笑)。 きっと母は、どんな思いで娘を東京に出したかなど、いろいろ想いを伝えたり、面接のように相手に質問したと思いますけど、彼の人となりを知って気に入ったようでした。私はふたりがどうなったか気もそぞろで、仕事が終わって合流したのですが、母は「源田くん、素敵な子ね」って。彼の実家も大分で、実家同士も近所というのも安心したところだったと思います。
■ふたり目も不妊治療を経験し ── 衛藤さんは不妊治療をされたと聞きました。その経緯をお伺いしてもよろしいですか? 衛藤さん:夫のチームメイトにはお子さんがいる方が多く、夫も私もなるべく早いタイミングで授かれたらという希望がありました。妊活の雑誌を見て「1年妊娠ができなければクリニックに行ってみて」と書いてあり、受診することにしたんです。すると私に多嚢胞性卵巣症候群という症状が見つかり、排卵障害があることがわかりました。
治療についてはセンシティブな内容なので周りには話せませんでした。母は自然妊娠で3人産んでいたので、「いつか自然にできるんじゃないの?」という考え方でしたから、最初は相談できなくて。治療は痛いし、お金もかかる。治療したからといって、必ず妊娠する保証もない。終わりの見えない治療はなかなか理解されづらい。そんなつらい状況のなか、私の気持ちを誰よりしっかり受け止めてくれたのは夫でした。妊娠って、最後は運というか、自然の摂理というか。だから最後は自分を信じるしかない。最終的にはそんな心境になりました。
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