錦織圭、2週連続ベスト4入り!ヘルシンキ大会で第4シードを寄せ付けずストレートで勝利<SMASH>
男子テニスの下部大会「HPPオープン」(11月4日~10日/フィンランド・ヘルシンキ/室内ハードコート/CH125)は現地8日にシングルス準々決勝が行なわれ、度重なるケガからの完全復活を目指す元世界ランク4位の錦織圭(現132位/34歳)が登場。第4シードのジェイコブ・ファーンリー(イギリス/同94位)を6-4、6-3で下し、2週連続のベスト4進出を決めた。 【動画】錦織が4強入りを決めたヘルシンキ大会準々決勝ハイライト 前週出場した下部大会「スロバキア・オープン」(スロバキア・ブラチスラバ/室内ハード/CH125)で今季初の4強入りを果たした錦織。今大会は初戦で予選勝者のニコラス・アルバレス・バローナ(スペイン/同384位)に快勝すると、2回戦では第7シードのジェローム・キム(スイス/同134位)をフルセットで下して8強進出を決めていた。 錦織が準々決勝で顔を合わせたのは、これまでにチャレンジャー(下部大会)4勝を挙げているファーンリー。今年1月の段階で646位だったランキングを一気に上げ、9月末に待望のトップ100入りを達成した成長著しい23歳だ。 試合は錦織が第2ゲームで相手のサービスを破って先行したものの、続く第3ゲームで自身のミスからあっさりとブレークバックを献上。その後は互いにブレークを1つずつ取り合うも、4-4で迎えた第9ゲームは錦織がしっかりとキープを果たす。直後の第10ゲームでは錦織が巧みなスライスでファーンリーのミスを誘って3度目のブレークに成功。接戦の末に第1セットを先取した。 第2セットはファーストサービスで75%のポイント獲得率をマークするなど錦織が優位にゲームを展開する。1度サービスダウンを喫したものの、自身は2度ブレークを奪い、サービング・フォー・ザ・マッチとなった第9ゲームはラブゲームでキープ。1時間23分で試合を締めくくった。 日本時間9日22時以降に行なわれる準決勝では、予選勝者で世界332位のマックス・ハンス・レーベルク(ドイツ/21歳)と対戦する錦織。復帰戦優勝を飾った昨年6月の「カリビアン・オープン」(プエルトリコ・パルマスデルマル/ハード/CH75)以来、約1年5カ月ぶりの決勝進出なるか、期待は高まるばかりだ。 文●中村光佑