徳光和夫さん、ラジオ生放送で万感込め「7分29秒」に渡り小倉智昭さんを追悼「かけがえのない人物を失いました」
フリーアナウンサーの徳光和夫さんが14日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「徳光和夫とくモリ!歌謡サタデー」(土曜・午前5時)に生出演した。 番組では、フリーアナウンサー・小倉智昭さん(享年77)が9日に膀胱(ぼうこう)がんのため亡くなったことを伝えた。 徳光さんは、小倉さんを「司会者としてリスペクトしていました」と敬意を表し「マスメディアは、『小倉キャスター』というふうに肩書きを付けておりましたけど彼は、キャスターではなく番組の司会者として人生を貫いたというふうに思えてなりません…見事な司会者でしたよ」と伝えた。 さらに「小倉さんは、僕のことを『トクさん」と呼び、僕は『トモちゃん』って呼んでいたんでありましたけど、かといってそんなに親しい間柄ではなくて、この業界独特の言い回しで何となく親し気にしましょう、みたいな不思議な関係でありました。ということは、お互いに相手のことを客観的に見ることができたんでないかな、と思うんです」と明かし「二言三言で彼を彼を表するならば、自分の価値観で作品を作ることができるミュージシャン的な司会者。音楽的なセンスを持つ草分け的なMC」と表した。 その上で小倉さんが「師匠」と仰いだ故・大橋巨泉さんとの様々な共通点を明かした上で小倉さんは、「心の友と書いて『心友』と読ませるならばそういう呼べる仲間が非常に多かった。僕はその1人に入ってないと思うんでありますけど、胸襟を開いて付き合うし、迎えいれる。ゆえに私が知る限りは、小倉智昭の信奉者は有名無名を問わず本当に多くを数えて」などと賛辞を送り、「なんと言ってもテレビを通じまして小倉智昭の人柄の良さ、人間の大きさを目の当たりにしましたのは『とくダネ!』での笠井(信輔)君への心配りと勇気づけ。天気予報士の天達(武史)君。毎朝親しみを込めて敬称なしで呼びつけたじゃないですか。ああいったところが小倉智昭のすばらしさであり、大変すごいところだなと思います」と絶賛し「かけがえのない人物を失いました」と7分29秒に渡って小倉さんを追悼した。
報知新聞社