2024年6月、銀行「預金金利」は何%になった? メガバンク・大手地銀・ネットバンクで比較してみた(海外)
日銀の金利政策修正を受けて、この春に主要銀行の定期預金金利は大きく動く。それから3カ月近くが経過し、再び膠着状態に陥った。 しかし、金利を下げるところはどこもなく、一部のネット銀行はさらに有利な設定を設けている。 次なる日銀総裁発言や政権運営の動向など、きっかけさえあればまた動き出す可能性をはらんでいるようだ。 「金利のある世界」は、どこへ行った? この春、大きく修正された日銀の金利政策。それを受けて、主要銀行の定期預金金利も前月比で20倍に跳ね上がった。しかし、それからさらに3カ月近くが経過した現在、当初の勢いとは裏腹に金利動向は再び膠着状態に陥っている。 6月13日・14日に行われた日銀金融政策決定会合後の植田和男総裁の会見では、日銀による国債の買い入れ規模を減らす方針が注目された。その直後における主要銀行の定期預金金利はどうなったのか?
メガバンク・ゆうちょは一旦高止まり
メガバンク 普通預金金利 定期預金金利 5年定期 10年定期 みずほ銀行 0.020% 0.025%~0.300% 0.200% 0.300% 三菱UFJ銀行 0.020% 0.025%~0.300% 0.200% 0.300% 三井住友銀行 0.020% 0.025%~0.300% 0.200% 0.300% ※2024年6月17日現在。太字が前回調査(4月27日)より金利が上昇した箇所。 こと預金金利に関しては、マイナス金利政策解除後の動きが素早かったメガバンク各行。 特に三菱UFJ銀行が、ネットバンクを含めた各行に先駆けて普通預金、定期預金ともにいち早く金利を20倍の水準まで上昇させたのは、印象的だった。実際、2024年6月現在の銀行預金金利は「普通預金金利0.020%」「定期預金金利0.025%~0.300%」が基準となっている。それは、三菱UFJ銀行が3月下旬に引き上げた金利に他行が追随した結果だ。 しかし、それ以降、メガバンクの定期預金金利には一切の変化が見られていない。 通常貯金金利 定期預金金利 5年定期 10年定期 ゆうちょ銀行 0.020% 0.025%~0.200% 0.200% - ※2024年6月17日現在。太字が前回調査(4月27日)より金利が上昇した箇所。 メガバンクに足並みを合わせているゆうちょ銀行も同様だ。4月8日に貯金金利引き上げを行なったのち、いっさい金利を上下させていない。10年定期の設定こそないが、通常預金(普通預金)・定期貯金(定期預金)ともにメガバンク3行とまったく同等の金利水準を維持している。