“嫌われる”を徹底できる33歳俳優の強さ。実写化に欠かせない「3大俳優」は
今年も多くの漫画作品が実写映画化されます。すでに『カラオケ行こ!』『ゴールデンカムイ』が公開され、春には『マイホームヒーロー』、夏にはシリーズ4作目となる『キングダム 大将軍の帰還』や、新垣結衣を主演にした『違国日記』。冬には社会現象ともいえる『推しの子』も控えています。 【画像】実写化大絶賛のキングダムは夏にはシリーズ4作目が公開 漫画が実写化される際、脚本や監督はもちろんですが、一番気になるのはやはりキャスト。人気の漫画作品ほど、誰がどのキャラクターを演じるのかが注目を集めます。そんな期待とプレッシャーを背負って、想像以上のクオリティでキャラクターを再現してくれる俳優さんたち驚かされることもしばしば。作品の世界観に没入させてくれ、俳優としてどうしようもなく惹かれてしまう。そんな「目が離せない」を基準に、漫画実写化には欠かせない俳優を勝手に3選してみました。
“嫌われる”ことに徹底できる 本郷奏多
まずは、現在大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合)と『アイのない恋人たち』(テレビ朝日系)で、全く違う役どころを演じ分けている本郷奏多(33歳)。彼は『テニスの王子様』『NANA2』と、10代の頃から実写化作品に登場。『GANTZ』シリーズや『進撃の巨人』、『鋼の錬金術師』シリーズ、『キングダム』など、多くの話題作に出演しています。 クールな見た目と線の細い体型もあいまって、悪役が多い印象の本郷。実写化するのは難しいのでは? と思われる――例えば『鋼の錬金術師』シリーズで演じたホムンクルス(人造人間)・エンヴィーや、『幽☆遊☆白書』(Netflix)の飛影など――クセのある役どころを、完璧に再現しています。 彼の凄さは、なんといっても“嫌われる”ことに徹底できるところ。『キングダム』で演じた成蟜(せいきょう)は特に印象的でした。兄の政(吉沢亮)から王位を奪おうと企む役どころ。平民を蔑み、家臣を理由なく惨殺するなど、残忍で傲慢で、ふてぶてしい。本当にいや~な感じだったんです。だからこそ、正義となる主人公たちがより一層輝く。悪をもって、作品に深みと説得力をもたせる稀有な存在の俳優といえるでしょう。