【山口県】[㈱トクヤマ]篠川、前田さんに創意工夫功労者表彰 バルブ内の乾燥作業を改善
文部科学大臣表彰の創意工夫功労者に山口県周南市の㈱トクヤマ徳山製造所に勤務する篠川直晃さん(30)=城ケ丘=と、前田彰さん(45)=大島=が選ばれた。二人とも「乾燥治具考案によるバルブ内乾燥作業の改善」の業績で受賞した。 この表彰は優れた創意工夫で各職域における技術の改善向上に貢献した人が対象。今回、県内からは4人が受賞した。 篠川、前田さんは同製造所の塩素からの誘導品を扱う化成品第一製造部3課に所属。今回、受賞したのは、液体塩素をローリー車に積み込む装置で、塩素に湿気が加わって起こるバルブの腐食を防ぐためのバルブ内の乾燥作業の改善。ノズルと板状のスペーサーと呼ばれる治具を考案、取り付けることで、むらなく乾燥できるようにし、作業時間も以前は30分かかっていたが10分に短縮した。 ローリー車への積み込みは1日に4~6台、年間では1千台にもなるが、一台ごとにバルブ内の乾燥作業が必要で、大きな改善となった。職場内の自主管理活動として篠川さんをリーダーに2022年度に1年がかりで工夫を重ね、実際にローリーを使って試してみるなどした。 受賞に篠川さんは「前田さんなど皆さんのおかげで受賞できた」、前田さんは「若手社員が問題意識を持ち、他部署の協力も得た取り組みで成長していく姿を見ることができた」と喜んでいた。