「産前産後ケアステーションえひめ」24日運用開始 愛媛県開設、困難抱える妊産婦サポート
愛媛県は13日、出産や子育てに困難を抱える妊産婦の住まいや食事を支援する県内初の生活援助施設の開設に先立ち、施設内を公開した。妊娠期から産後までの居場所提供や子育てのサポートなどを通じ、孤立出産や新生児の遺棄、虐待の防止につなげる。24日から運用を開始する。 施設名は「産前産後ケアステーションえひめ」(松山市道後今市)。利用者は予期せぬ妊娠やドメスティックバイオレンス(DV)、貧困などを理由に出産前から支援を必要とする「特定妊婦」が対象。県によると、毎年200人以上が存在し、今年4月1日時点で270人に上るという。 愛媛母子生活支援センター内に設置し、県社会福祉事業団に運営を委託する。母子支援員や看護師、コーディネーターが常駐し、妊娠初期から産後1年まで医療機関への同行や当事者の自立に向けた支援が受けられる。 施設は家具・家電付きの1LDKの2部屋を用意。生活費や利用料を含め本人の自己負担は発生しない。入居、通所いずれの利用も可能。
愛媛新聞社