【プレビュー】4位の神戸が2位の鹿島を迎え撃つ、激闘必至の直接対決|Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは6月29日と30日に第20節が開催。ノエビアスタジアムでは、ヴィッセル神戸と鹿島アントラーズが対戦する。
前節に続き、上位陣がぶつかり合うビッグマッチとなる。26日に行われた後半戦初戦では、4位のヴィッセル神戸は首位・町田ゼルビアと、2位の鹿島アントラーズは3位・ガンバ大阪とそれぞれホームで対戦し、両試合ともスコアレスドローで終了した。勝点差を保てたのか、縮められなかったのか、その意味や価値が分かるのは、今節の結果次第かもしれない。前節から中3日、ノエビアスタジアムで今節は神戸と鹿島が激突する。 ホーム2連戦となる神戸は、その町田戦ではエースの大迫勇也をベンチスタートにしたり、中盤の要である扇原貴宏がメンバーから外れたり、CBの山川哲史が出場停止であったりとスタメンを入れ替えたが、代わりに出番を得た菊池流帆や井手口陽介、ジョアン・パトリッキが好パフォーマンスを披露。首位狩りとはいかなかったが、あらためて選手層の厚さを証明した。内容面でも上回ったのは間違いなく、今後の戦いに手ごたえを得られたのは間違いない。 だからこそ、勝点4差で上を行く鹿島を迎え撃つ今節は、勝利が必ず欲しい。今節の裏のカードでは町田とG大阪が直接対決しており、勝てば必ず勝点差を縮められるシチュエーションなだけに、ホーム2連戦で未勝利は許されない。 途中出場が中心ながらも開幕からコンスタントにピッチに立ち、前節では今季3度目の先発機会を得たジョアン・パトリッキはキーマンの一人。スタートからでも切り札としても、パワフルなドリブルは脅威である。この大一番でチームを勝利に導く、今季初ゴールが期待される。 アウェイに乗り込む側の鹿島は、現在11試合負けなしと好調だ。ランコ・ポポヴィッチ監督が就任1年目ながら堂々の成績を残している。先発の11人が定まって以降は、指揮官の求めるスタイルの浸透が順調に進み、着実にポイントを積み重ねてきた。 その意味では今節はチーム力を試される一戦になるかもしれない。今季すでに10ゴールを挙げ、前線に君臨し続けてきた鈴木優磨が出場停止。初めて大黒柱の背番号40を欠いて戦うことになる。代役として予想されるチャヴリッチにまったく同じプレーを求めるのは難しいだけに、運動量や守備面では全員でカバーしながら、その卓越した攻撃センスをチーム全体で生かしたい。 前回対戦は5月19日の第15節に行われ、鹿島が1-0で勝利している。0-0のこう着状態が続く中、81分に濃野公人が値千金の決勝点を奪った。そのとき同様に今節も堅い展開でロースコアのゲームが予想される。訪れたチャンスをモノにし、神戸がやり返すか、鹿島がダブルを飾るか、白熱の90分が幕を開ける。