【ホテル宿泊】安い部屋はもう空いていない!?外国人観光客増加で日本人は「ホテル難民」に?
最近街中で外国人観光客を目にする機会が増えていると感じる人もいるでしょう。さらに、コロナ禍を経て日本国内でも旅行を検討する人が増えておりホテルの予約が難しくなっているようです。 そこで本記事では、外国人観光客が増えてホテルの予約が取りづらくなっている背景について見ていきます。ホテルの予約を取るポイントについても解説しますので、旅行を検討している方はぜひ最後までお読みください。
なぜ日本の宿泊施設の予約が取りづらくなっているのか?
観光庁の調査によると、2020年以降新型コロナの影響で日本への外国人旅行者数は2020年の412万人から2021年は25万人と大幅に減少しましたが、2022年に383万人、2023年には2507万人と急激に回復しています。 さらに、2023年に日本に訪れた外国人観光客の消費額は5.3兆円と過去最高です。内訳を見ると、娯楽などサービス費、交通費などに加えて、平均宿泊数が延びたことで宿泊費も上昇しているのです。宿泊施設の予約が取りづらくなっている背景には、次の要因が考えられます。 ■訪日外国人の増加 日本を訪れる外国人観光客、特に物価の高い国から来る人にとって、日本は比較的リーズナブルな旅行先と見なされています。そのため、宿泊費をおさえたいと考える観光客が多く、安価なホテルやゲストハウスが真っ先に予約される傾向にあるでしょう。 特にバックパッカーや家族旅行者は、宿泊費を削減して観光や食事にお金を使いたいと考えるため、お手頃な価格の部屋が優先的に選ばれるというわけです。 ■旅行プラットフォームの広がりと早期予約の増加 オンライン旅行代理店や価格比較サイトが広まったことで、世界中から簡単に日本のホテルを予約できるようになりました。これにより、早い段階で安い部屋が埋まるケースが増えています。 特に、外国人旅行者は観光シーズンやイベント時期を考慮して計画的に旅行を予約することが多く、国内旅行者が予約を検討し始める頃には、すでに価格の安い部屋が埋まっていることも少なくないことが考えられます。 ■宿泊施設の不足 外国人観光客が増え続ける一方で、都市部や観光地では宿泊施設の供給が追いついていないようです。特に安価なホテルやゲストハウスは需要が集中しやすく、すぐに予約が埋まってしまうでしょう。また、民泊サービスも選択肢として人気ですが、物件数が限られている地域もあるため、お手頃な宿泊先がさらに競争率を高めています。 ■円安の影響 円安により、外国人観光客にとって日本の宿泊料金が実質的に割安になっています。この経済的メリットが、より多くの観光客を引き寄せ、宿泊施設の需要を増加させているのです。