久々の元祖「アゲアゲホイホイ」 報徳学園アルプス席 センバツ
声出し応援が解禁された甲子園に、「アゲアゲホイホイ、もっともっと!」の大声が響いた――。第95回記念選抜高校野球大会は第6日の24日、第1試合の2回戦で報徳学園(兵庫)が健大高崎(群馬)と対戦した。報徳学園の応援団が元祖「アゲアゲホイホイ」の応援を披露し、球場を盛り上げた。 【健大高崎vs報徳学園を写真で振り返る】 1点を追う二回。好機が訪れると、三塁側アルプススタンドの報徳学園の応援団から「サンバ・デ・ジャネイロ」の曲に合わせ「アゲアゲホイホイ、もっともっと!」と大きな声が甲子園に響き渡った。声援に応えるように、報徳学園は3連続で押し出し四球を選んで逆転した。アルプスの熱気は最高潮に達した。 「アゲアゲホイホイ」と合いの手を入れる応援は、2014年ごろに報徳学園で誕生した。キャッチーなフレーズと楽しそうに踊る応援スタイルは徐々に全国の他のチームにも広まり、今や甲子園の応援で定番の一つとなった。 報徳学園の甲子園出場は18年夏以来で、久しぶりに元祖「アゲアゲホイホイ」が聖地に響いた。野球部の大崎元輝さん(3年)は「伝統の応援をここでできるのがうれしい」と笑顔。「今までは踊りしかできなかった。やっと本領発揮です」と、春夏の甲子園では3年半ぶりとなる声出し応援の解禁を喜んだ。【森野俊】