デカールを自作!「&GP建設」仕様のラフテレーンクレーンが完成!【達人のプラモ術<タダノ ラフテレーンクレーン>】
■乾燥後にシートのめくれをカット
自作水転写シートはシートの特性なのか、水に浸けるととても丸まりやすいので、扱いには慣れが必要です。 印刷したロゴをカットする際に、シートの余白を多めに取るのは丸まりやすいシートへの対策です。印刷した部位が丸まってしまった場合、それを綿棒で伸ばすとヒビが入ったり印字がカスレるといったトラブルの原因になります。実際、乾燥後にチェックしたところ何か所かシートのフチがめくれてしまっていました。その部分はデザインナイフでカットして修正しています。
■デカール貼りが完了!
扱いに慣れは必要ですが、自作デカールを使ったことでオリジナリティ溢れるラフテレーンクレーンになりました。リアル志向でいくならば、個人で楽しむ限り実在の建設会社のロゴを入れても良いと思うし、ロゴだけではなくパーソナルマークを入れても面白いと思います。デカールを自作することで楽しさと作品の個性が大きく広がりますね。
■建機なんだから、やはりウエザリングは欠かせません!
現場で働く建機ですから、やはりウエザリング(汚し塗装)は欠かせませんよね。特に今回イエローカラーに塗装したことで、キレイな車体そのままだと、どうしてもTOY感が出てしまいます。ロゴを入れたことである意味リアルな雰囲気は出てきましたが、ここはもうひとつ車体にウエザリングを施すことで、働く建機のリアル感を作品に吹きこみましょう。
■スミ入れ塗料を使って汚れを表現
今回ウエザリングはタミヤのスミ入れ塗料を使用しています。気を付けなくてはいけないのが、ラフテレーンクレーンは軍用車ではないということです。戦車や装甲車では、ガッツリと汚し塗装をしても違和感はないのですが、建機は汚れ方もミリタリービークルとは違います。そこで、極端な汚れや塗装のハゲ、サビといったウエザリングを施すのではなく、ちょっとした土汚れ的な軽いウエザリングで仕上げています。 そしてウエザリング塗装の前に自作デカールを保護するために、車体全体トップコートのセミグロスクリアーでオーバーコート塗装を施しています。
■これにてタダノラフテレーンクレーン『&GP建設』仕様が完成!
ウエザリングが完了したらラフテレーンクレーン『&GP建設』仕様の完成です。 キットは細部までよく再現されていて、パーツも多く、車体をイエローで塗装、デカールの自作等をしたこともあり、手間はかかりました。 しかし完成してみると存在感があり、お気に入りの一作になりました。ぜひ皆さんもカタにはまることなくオリジナルラフテレーンクレーンの製作にチャレンジしてみてください! さて次回は2044静岡ホビーショーレポートをお送ります。お楽しみに!
<製作・写真・文/長谷川迷人>