夫婦で年収「800万円」です。子どものために「5000万円」で戸建ての購入を考えていますが、厳しいですか? 頭金「1000万円」を親に援助してもらう予定です
借りられる金額=返済可能な金額ではないことに注意
住宅ローンを借りるときの注意点として、融資可能な金額と返済可能な金額は必ずしも一致しないことを認識しておくことが重要です。融資可能な金額は年収が主な判断基準となりますが、同じ年収でも家族構成や支出の状況などによって返済できる金額は当然変わります。 住宅ローンは金額が大きいことや、家の購入は人生で1度だけだからという理由で気持ちが大きくなり、正常な判断が難しくなりやすいですが、融資可能な限度額まで利用するのではなく、返済可能な金額だけ借りるように心がけてください。 また、住宅購入に必要なお金は住宅ローンだけではありません。持ち家には維持費用がかからないようなイメージがありますが、固定資産税や保険など、今までなかった支出が発生する点にも注意が必要です(図表2)。 図表2
筆者作成
ローンの際は余裕をもった返済計画を立てましょう
世帯年収が800万円であれば、4000万円の借入でも返済していくことは問題なさそうです。ただし、例えば子どもが私立学校に通うなど想定よりも教育費用がかかるといったことも考えられます。 住宅ローンの返済計画を立てるときは、将来のさまざまな状況を予想して、余裕をもった返済計画を立てるようにしましょう。ご自身だけで判断が難しいときは専門家に相談することも検討してください。 出典 住宅金融支援機構 住宅ローン利用者の実態調査 【住宅ローン利用者調査(2023年10月調査)】 執筆者:御手洗康之 CFP
ファイナンシャルフィールド編集部