膠着相場で狙いたい「好業績の織り込みが不十分」な3銘柄
3月期企業の本決算発表がピークを迎えている。写真はトヨタ自動車の決算発表会見(写真:ブルームバーグ)
アメリカの利下げ期待感が高まったことで5月9日のダウ平均株価が上昇したのを好感し、翌10日の東京株式市場は朝方から主力株を中心に買い優勢に。日経平均株価は一時、前日比660円高を超えて上昇する場面もあった。ただ、その後は利益確定売りが優勢となって上げ幅が縮小。終値は前日比155円高の3万8229円と反発した。 来週(5月13~17日)は、前半に決算発表が集中するため、その内容を吟味しながらの個別物色が強まりそうだ。後半は決算発表が一段落することで手がかり材料が減る中、アメリカの4月の消費者物価指数(CPI)や小売売上高の発表に関連して金利動向に関心が移るとみられる。 国内では急激な円安ドル高の進行を牽制して、日本銀行が早期の追加利上げに踏み切るのではないかとの思惑も浮上している。売り買いが拮抗し、日経平均は3万8000円台で値固めの推移になると予想。来週の日経平均の想定レンジは3万8000~3万8700円とする。
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冨田 康夫