宝くじで2000万円当選!でも投資詐欺で全額を失う…40代男性がやってしまった失敗の中身とは
■ 楽して簡単に儲かる話はない! 詐欺に遭ってしまった場合の対処法ですが、さまざまな公的な窓口で相談することができます。 代表的なのは、金融庁が設置している投資詐欺に関する相談窓口である「金融サービス利用者相談室」、消費者庁が設置している「消費者ホットライン」などがあります。 D男さんには「金融サービス利用者相談室」の利用をおすすめしました。金融サービス利用者相談室では、投資詐欺などの困りごとに対して、専門の相談員が電話やウェブサイトなどを通じて相談に乗ってくれます。無料で相談できることに加えて、匿名でも相談することができます。 相談員は、相談内容に応じて、問題点の整理やトラブル解決に向けて専門の機関を紹介してくれます。 残念ながらお金が返ってこないケースも少なくありませんが、まずは、相談して、できることをやることが大切です。 ■ 暗号資産やLINEグループに要注意 今回はポンジ・スキームの例をご紹介しましたが、他にもお金を儲けたいという気持ちにつけこんだ詐欺は、たくさんあります。 特に暗号資産など、新しい金融商品(よくわからないけれど儲かりそうな金融商品)が出てきたときに、詐欺は起こりがちです。そのうえ、手口も巧妙になっています。「自分は大丈夫」と思っていても、いつのまにかトラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。 世の中に「楽して簡単に儲かる話」はありません。詐欺師は「あなただけに教える」「これを見逃すのはもったいない」などと誘惑してきます。また、今回のケースのように、あなたの身近な人が詐欺を信じ込んで誘ってきたり、最近では有名人を語ったLINEのグループに勧誘してきたりすることもあるかもしれません。 しかし、そもそもそんな簡単に儲かる話ならば、あなたにわざわざ教える必要はないはず。「どうして自分を誘ってくるのか」と考えれば、自然と答えは出るはずです。うますぎる話があった場合には必ず疑ってかかり、きっぱりと断るようにしましょう。 【訂正履歴】 D男さんの当選金額が2000万円となった理由をキャリーオーバーによるとしていましたが誤りでした。キャリーオーバーは1等当選金に繰り越しされます。お詫びして訂正いたしました。本文は修正済みです。
高山 一恵