いつもの<慎吾ちゃん>とは違うーー。47歳で死を迎えた寺山修司さんを47歳の香取慎吾さんが熱演。「寺山修司役ではあるけど、香取慎吾な気も」
舞台「テラヤマキャバレー」の公開ゲネプロ前舞台挨拶が2024年2月8日、都内の日生劇場で開催。主演を務める香取慎吾さんをはじめ、成河さん、伊礼彼方さん、村川絵梨さん、平間壮一さん、宝塚歌劇団の凪七瑠海さん、脚本の池田亮さん、演出のデヴィッド・ルヴォーさんらが登壇されました。開幕を前に、香取さんの本作にかける意気込みとはーー(撮影:田中景子) 【写真】舞台への意気込みを語る香取慎吾さん * * * * * * * ◆難しさを感じて 寺山修司さんは没後40年を迎えた今もなお、愛され続ける劇作家です。 本作はその寺山さんが、47歳で死を迎える目前に何を思い、何を表現したのか、がそのテーマに。生と死が交錯するキャバレーを舞台に、寺山さんの詞による昭和の名曲を織り交ぜた音楽劇で紡いでいきます。 いつもの慎吾ちゃんとはちょっと違うーー。 寺山修司役を演じる香取さんは、舞台衣装姿で報道陣に前に立つと神妙な面持ちで語り始めました。 「寺山修司さんは、名前を知っていたけど詳しくは知らなかった。この作品をやることになって、いろんなことを教わり、役を育てていく中で、難しさを感じていました」 続けて香取さん。 「でも、その先にあるのは生きていて感じる難しさ、苦しさ。自分も生きていて感じることだった。寺山修司役ではあるけど、香取慎吾な気もします。とっても不思議な感じ。稽古中に誕生日を迎え、寺山修司が亡くなった47歳になり、奇妙な縁も感じています」
◆「本当に毎日やるんですよ」 1月4日からスタートした舞台稽古は「本当に毎日やるんですよ。びっくり(笑)」と素直に吐露する場面も。 「時間がきっちりしているので、いい生活になりました」と話し、会場を沸かせました。 稽古中には演出のルヴォーさんから「君はシャイなのかい?」と問われた場面もあったそうです。 「お芝居をする役者として共演者とワイワイ会話を弾ませる時間が苦手で…。いままでそういう時間を作らないでやってきた。でも『シャイなのかい?』と言われて、『シャイじゃない、必死です』と答えた。そう答えて、自分でもいままで必死だったんだって」と新たな気づきも。