渡辺雄太

　◇強化試合　日本―豪州（2024年6月22日　北海きたえーる） 　NBAで日本人最長となる6季を戦い、来季のBリーグ入りを表明している渡辺雄太（29＝グリズリーズ）が22日、バスケットボール男子日本代表の強化試合・オーストラリア戦の、テレビ中継に特別ゲストとして出演。今強化試合で最も注目する選手の名を挙げた。 　渡辺はNBA選手会の規則で今強化試合への出場はできないため「練習の映像をずっと見させてもらっている」という現状。映像からサバイバルにかける選手の意気込みを感じている。「選手のヒリヒリ感が伝わってくるくらい、みんなかなり激しくやっている」としたうえで、メンバー選考について「トム（ホーバス監督）も今、すごい頭を悩ませていると思いますよ」と話した。 　映像を見る中で目に留まった選手が、この日A代表デビューを果たした、身長2メートル7の山ノ内健登（21＝ネバダ大）だ。「僕が練習を見ていて一番気になったのは彼。凄い、いいプレーが練習からできている」と評価した。 　速い展開から3点シュートを量産する日本のスタイルを失わず、サイズアップするために必要な戦力。相手は若手主体とはいえ、2メートル超の選手がズラリと並ぶオーストラリアだけに「自分より大きい選手に対して、どういうプレーができるか凄い注目しています」と話した。 　トム・ホーバス監督は「札幌（の強化試合）が終わってからNBA組が入る」と渡辺雄太と八村塁がオーストラリア戦後に合流する見通しを明らかにしている。渡辺は「早くプレーしたくてしょうがないですよホントに」と仲間たちとのプレーを心待ちにしている。