3.28 セ・パ12球団の開幕投手が出揃った?
開幕が近づくと、野球ファンにとって気になるのが開幕投手だ。開幕投手は各球団のエースの象徴である。中日・落合GMの監督時代にように川崎憲次郎(現ロッテコーチ)の奇策起用などもあったが、ローテーションの中心となるべきエースに渡す栄誉だ。 ■この日のオープン戦 各球団のエースが先発 その各球団の開幕投手候補の多くが、この日のオープン戦で先発した。28日の開幕日から逆算して、開幕投手のオープン戦の最終登板を中6日、もしくは中5日となる21日、22日にセッティングする球団が多い。そこから、さらに逆算すると、オープン戦ラスト前の登板は、この15日、16日に登板するのが、調整上はベストになってくる。 この日、登板した巨人の菅野、阪神の能見、広島の前田、ヤクルトの小川、横浜DeNAの三嶋、中日の大野、楽天の則本は、いずれも開幕投手候補である。すでに開幕投手を監督が公言、もしくは内定している球団はセ・リーグから見ると、広島の前田、ヤクルトの小川の2球団。パ・リーグは、西武の岸、日ハムの吉川、楽天の則本、オリックスの金子、ロッテの成瀬、ソフトバンクの摂津の8球団。 ■開幕投手が不透明だった巨人が菅野がリード その中で、巨人、阪神、中日、横浜DeNAの4球団は、微妙に開幕投手がハッキリとしていなかった。巨人は、内海か菅野、阪神は、能見か藤浪、中日は大野か川上、横浜DeNAは三嶋が、絶不調で開幕不在の事態に陥っていた。 しかし、この日、その4球団に方向性が見えてきた。先発した投手が、それぞれ結果を出した。巨人の菅野は、オリックス戦で6回を投げて5安打1失点(自責点0)、7三振2四死球の内容で、内海を一歩リード。キャンプ初日から「開幕を投げるつもりでいる。結果と内容で周囲を納得させたい」と語っていた中日の大野も、対日ハム戦で7回を投げて7安打されたが、粘り強く無失点にまとめ、初の開幕投手に大きく前進した。