電撃トレード!! 巨人・松原聖弥↔西武・若林楽人 得点力不足解消と俊足好打の右打者で両球団の思惑一致
電撃トレードだ!! 巨人・松原聖弥外野手(29)と西武・若林楽人外野手(26)のトレードが成立し、両球団が24日に発表した。得点力不足の解消を図りたい西武と、俊足好打の右打者を求めた巨人の思惑が合致した。 【写真】50メートル5秒8を誇り、パンチ力を兼ね備える強打の外野手、西武・若林楽人 新潟で開催される25日のDeNA戦に向けて東京から移動した阿部慎之助監督(45)は「西武ライオンズさんから、(松原を)すぐ使いたいと言っていただいたトレードだった」と経緯を説明。育成選手からはい上がり、7年半在籍した松原については「うちではチャンスが少なかったけど、レギュラーになれるチャンスもある。それ目指して頑張ってほしい」と親心を見せた。 若林は50メートル5秒8を誇り、パンチ力を兼ね備える強打の外野手。1年目の2021年6月に左膝前十字靱帯再建術を受けてからは結果を残せていないが、移籍を機に化ける可能性を秘める。本職は外野だが、ファームでは出場機会を増やすために内野にも挑戦中だ。 選手との対話を重視する阿部監督は「まずは本人がどこで勝負したいのかをヒアリングする。ユーティリティーでやっていきたいかをちゃんと尊重してあげてから考えたい」と語った。 阿部監督が就任した昨年10月以降、4件目のトレードで、シーズン中は初。他球団からチームに加わった選手は近藤、高橋礼、泉、馬場、ケラー、郡に続き7人目。リーグ4位からの巻き返しへ、新風を迎え入れた。 ■松原 聖弥(まつばら・せいや)1995(平成7)年1月26日生まれ、29歳。大阪市出身。小1で八尾フレンドボーイズで野球を始める。仙台育英高3年夏、チームは甲子園大会に出場するも自身はベンチ入りできず。明星大で内野手から外野手へ転向。2017年に育成ドラフト5位で巨人入団。18年7月に支配下登録された。今季は9試合で打率・154、0本塁打、2打点。通算301試合で打率・250、15本塁打、62打点、29盗塁。173センチ、74キロ。右投げ左打ち。独身。年俸2500万円。 ■若林 楽人(わかばやし・がくと)1998(平成10)年4月13日生まれ、26歳。北海道出身。駒大苫小牧高から駒大を経て2021年ドラフト4位で西武に入り、同年の開幕戦に途中出場。5月に左膝前十字靱帯(じんたい)を損傷するまで44試合に出場し2本塁打、20盗塁をマークした。今季は19試合で打率・129、3本塁打、5打点。通算127試合で打率・230、6本塁打、25打点、29盗塁。177センチ、75キロ。右投げ右打ち。独身。年俸1220万円。