経営再建中だった鹿児島市の信販会社NCガイドショップが私的整理での再建を断念し、18日東京地裁に会社更生法の適用を申請したことがわかりました。負債額は約54億円に上っています。 　東京地裁に会社更生法の適用を申請したのは鹿児島市でクレジット業務やキャッシング業務などを行う信販会社、NCガイドショップです。NCガイドショップによりますと、2008年から私的整理で経営を再建していましたが、2年連続で赤字を計上。私的整理での再建を断念し、きのう夕方、東京地裁へ会社更生法の適用を申請したということです。キャッシング利用者への過払い金の返還が大きな要因で、カード会社の競争激化やQRコード決済など決済の多様化も影響し、負債額はおよそ54億円に上っています。 　経営陣が続投したまま更生計画に関与する「DIP型会社更生」を採用し、北海道帯広市のNCカード株式会社が設立した新会社「NCかごしま」に引き継ぐ予定だということです。今回の申請で、従業員32人の雇用や給与に影響はないとしています。NCガイドショップの田中 信一郎社長は、「会員のカードの利用や加盟店の精算、テナントの営業に関しても全く影響はありません」とコメントしています。