盛り上げにフルーツ牛乳、東京の駒場学園高の生徒がプレゼン、レノファ活用し地域課題解決【山陽小野田】
駒場学園高(東京都世田谷区)の2年生43人が23日、山陽小野田市立サッカー交流公園「おのサン サッカーパーク」でサッカーJ2レノファ山口を活用した山口市の地域課題解決のプレゼンテーションを行い、湯田温泉での「レノファのフルーツ牛乳」の販売などを提案した。 レノファと企画会社「TOKYO EDUCATION LAB」(東京都台東区)が連携した初めての地域探究型修学旅行プログラムとして実施。本拠地で地域課題解決や活性化に生かせないか、1月から20回にわたる事前学習を行い、レノファと山口市を中心とした県の魅力アップ、地域振興の在り方を高校生の視点で探ってきた。 山口には21~24日に修学旅行で訪れており、学習成果を発表する最終プレゼンテーションとなった。 8グループに分かれて順番に発表。県内に放置竹林が多いことに目をつけたグループは竹を繊維にしたユニホームを作ったり、竹チップを維新みらいふスタジアム周辺や湯田温泉の足湯施設周辺に敷き詰めることを提案。「竹の有効活用につながるし、猛暑の夏にコンクリート道路よりも快適」と発表した。 フルーツ牛乳の販売は湯田温泉で湯上がりに飲んでもらおうというもの。キャッチフレーズは「ピッチと客席をつなぐ一杯」で、ふたには選手の写真をあしらう。フルーツは地産地消を意識して山口産とし、遠い産地から調達しないので二酸化炭素の削減にもつながると、環境にも配慮した。 同スタジアム周辺や湯田温泉でのキッチンカーに選手が考えたメニューを盛り込むことをアピール。温泉に漬かってのサッカー観戦、レノファにちなんだ入浴剤の販売なども提案された。 講評では「大人のアイデアは実現できそうなものに偏りがちだが、若者ならではの発想が刺激になる」「できそうな企画は早速、実行したい」との声が聞かれた。 和田拓也君は「山口市が訪れてみたい町として注目されているのを知り、インバウンドを意識した日本文化体験を提案した。山口の魅力を東京に帰っても発信したい」と話した。