アスリートが抱えるお金の不安をサポート。スポーツ業界を金融で支えるフロンティアの存在とは|Jリーグ
【国内スポーツ・ニュース】スポーツ・チャンネル『DAZN(ダゾーン)』は、スポーツビジネスに特化した新コンテンツ『FRONTIER OF SPORTS(フロンティア・オブ・スポーツ)』を配信。今回は前後編で”スポーツ業界を金融で支えるフロンティア”をテーマに様々なサービスなどを紹介した。 【前編|全アスリート必見!スポーツ×AI×資産運用】金融の力でスポーツ市場の更なる拡大へ|FRONTIER OF SPORTS #6
スポーツ界をビジネス面から探り、各チームや各団体がどのような活動を行なっているのかを深掘りする新コンテンツ『FRONTIER OF SPORTS(フロンティア・オブ・スポーツ)』。今回は株式会社ファーストパートナーズ代表取締役の中尾剛さんを迎え、”スポーツ業界を金融で支えるフロンティア”をテーマに前後編で”アスリートとお金”、”個人・クラブにスポンサードする目的”についてトークを展開した。 日本が貯金から「投資」の時代へと移り変わっている中、株式会社ファーストパートナーズはスポーツビジネスに参入。金融ノウハウを武器にアスリートの資産運用をサポートしてきた。特にトップ選手と言えど、若い時に年俸が高くなり、引退すると年収が下がる構造となっていることから、今はいかに資産運用の素地を作っておくかが重要だという。そのため選手にヒアリングした上で、ポートフォリオを構築して提案する形をとっていると語った。 アメリカンフットボール「Xリーグ」のアズワンブラックイーグルスでプレーした経歴を持つ中尾さんは、当時からアスリートの金融リテラシーに課題を感じていたと明かした。 「最近は学校の家庭科で金融知識を教えるという授業ができたんですけど、我々が20代であったり、選手をしていた前後というのは、そういった教育を受けていた選手はまずいない。そういった状況を考えると、金融リテラシーを上げる場もなければ、そういうきっかけもなかったりする。私はどちらかというと恵まれていましたけど、チームメイトはきっかけがないので厳しかった印象です」 そこで力を入れているのがアスリートを対象とした金融セミナーだ。去年の6月にはFC東京の選手18名を対象に金融セミナーを開催。個人の資産運用に限らず、クラブの売り上げ構造を解説するような場を作っている。 そんな彼らが仕掛ける次なる一手は、AIを駆使した資産運用シミュレーションシステム「アスリートウェルス」だ。これは競技ごとのリスクや想定される引退年齢・引退年収をAIが計算し、それらに応じたモデルプランを提示するというもの。引退後の方が人生は長いため、そういった資金がいくらいるのかを数字面から把握することが重要だとし、そこのサポートをしていこうとしているようだ。 今回はMCの槙野智章氏のお金に対する意識がどう変化していったのかにも注目。ルーキー・若手時代、海外移籍・日本代表時代、そして結婚・引退のタイミングでどんなことを考えていたかを紐解いた。また、選手のお金に対する不安やマネーリテラシーを上げるために必要なことなどを説明。アスリートウェルスのサービスについても紹介している。 アスリートのお金のリスクを解消していく上でも、そういったサポートをする人たちの存在が今後も重要になってきそうだ。