西武・鈴木将平はドラフト会議数日後に戦力外通告「両親のため、自分のためにまだまだ野球がしたい」11月14日のトライアウト受験へ
二軍降格後は開き直り、ファームで2本のホームランを放つなど違いをみせていた鈴木。しかし、若手も多く、ファームでもスタメン落ちをすることも。「ポテンシャルとか若い人に勝てなかったというのは少し感じている。壁を破ろうとして筋肉付けたり、キレを戻したりいろんなことに取り組んだんですけど…」。ドラフト後に受けた鈴木の突然の戦力外通告は、ファンと同様に両親が驚いたという。「(戦力外通告を受けたあと)父親の誕生日もあったので短期間帰省しました。現場の自分よりも予想だにしていなかったみたいです。まずは労いの言葉をかけてもらいましたが、やっぱりみんな自分が元気にプレーしているところを見たいというのが伝わってくるので、体も元気な以上、現役でやりたいですね」と鈴木。帰省はわずか2日、慌ただしく静岡を後にし、31日から球団施設で11月14日のトライアウトへ向けて練習を再開する。「やれることをやるしかない」まだ他球団からの接触はない。もちろん、不安もある。「何がどうなるかわからない、他から声がかからなかったらどうしようと思いますし、野球一筋にやってきたので、すぐほかのことを見つけたいという感情にはならないと思う。燃え尽きれるようにしたい。苦しい時もあるけど(戦力外通告を受けて)野球が好きだなって、やっぱりよかった思い出というか、もっともっとやりたいなって思います」 忘れられない出来事として、コロナ禍で声援を出せない時に本拠地ベルーナドームでファインプレーをしたときに観客が「おー!」と思わず唸ってしまったプレーをあげた鈴木。まだ26歳、もう26歳。鈴木がトライアウトというラストチャンスにむけて再び走り出した。