天王寺動物園「ナイトZOO」へ 夜の動物園ってどんな感じ?
天王寺動物園「ナイトZOO」へ 夜の動物園ってどんな感じ? THE PAGE大阪
大阪市天王寺区の天王寺動物園(牧慎一郎園長)で8日から行われている「~100年目の、こんばんは。~天王寺動物園でナイトZOO」と題した夜間営業。16日までという期間限定で行われているが、連日多くの来園者でにぎわい、関係者によると「昨日、一昨日なんかは夜だけで1万人を超えてる思います。我々の想像以上です」とうれしい悲鳴をあげている。そんなナイトZOOはどんな形で行われているのかのぞいてみた。
100周年の動物園 名物園長も宣言してた夜間営業
同園は今年1月1日に開園100周年を迎えた。国内では3番目に歴史のある動物園で、地下鉄の駅なども近くにあるなど交通至便な都市型動物園として、多くの市民らに親しまれている。 特にこの「100周年」ということもあり、同園では走行中の地下鉄に動物を乗せてふれあいの場とする「動物列車」の運行。3月にはホッキョクグマの赤ちゃんが披露されるなどし、話題となっている。 また、同園の牧慎一郎園長は、TVチャンピオン「動物園王」の経歴を持っており、ユーザー目線で動物園の様々な改革に取り組む。今年初めのTHE PAGE大阪のインタビューの際には「夜間開園などは設備投資が必要だが、お客様の満足度を考えたらすごく即効性がある。仮設的なものでもいいからふれあいのエリアを作りたい」と実施することを予告しており、今回それを実行することになった。
ふだん見られない動物たちの夜の動きを楽しむ
これまで午後6時まで開園などはやったことがあったが、今回は初めての夜間営業。そんな記念すべき初イベントでは、ライオンの夜のエサやりの様子が見られる「草食動物大移動とサバンナのハンター」やホッキョクグマ親子の夜の姿を紹介するとともに、生態の実態などを解説する「北極の夜!」などが披露されている。 ライオンのエサやりは、飼育員が高台からライオンに肉を投げ、それに即座に反応し飛びかかる姿が見られる。その向こう側にはキリンやシマウマといった動物も一緒に見ることができ、ほんまもんのサバンナの感覚が味わえる。 また「北極の夜」では、暗めのライトに照らされたホッキョクグマの親子が、暗いところで動いたり、水遊びなどをする様子を観察することができる。 飼育員がマイクで説明しながら水場へ飛び込むシーンも目の当たりにできるなど、こちらもふだんではなかなか見られない動きが見られるとあって、子供から大人までが夢中になって観察する様子もみられた。