生命は絶滅する? 2人のティーンエイジャーが解決策を求めて旅する「アニマル ぼくたちと動物のこと」
地球上の生命の《6度目の大量絶滅》が迫っているらしい。危機感を覚えた16歳のベラとヴィプランは、解決策を探ろうと世界各地を旅するが──。「TOMORROW パーマネントライフを探して」のシリル・ディオン監督によるドキュメンタリー「アニマル ぼくたちと動物のこと」が、6月上旬よりシアター・イメージフォーラムほかで全国順次公開される(先んじて3月の横浜フランス映画祭2024で上映、監督が来日)。ポスタービジュアルが到着した。
過去40年で野生動物の6割以上が絶滅し、ヨーロッパでは飛翔昆虫の8割が姿を消した。この流れを科学者たちは《6度目の大量絶滅》と位置づける。 若き環境活動家のベラとヴィプランは、何年もストライキやデモに参加してきたが、うまくいかない。そうした中、映画監督で活動家のシリル・ディオンに後押しされ、気候変動と種の絶滅という2大危機の核心に迫ろうと旅に出た。
まず、古生物学者アンソニー・バルノスキーに種の絶滅の5つの原因を教わる。そしてインドの海岸ではプラスチック汚染について、フランスでは温室効果ガス排出量の約15%を占める畜産業の実態を、ベルギーでは魚の乱獲問題を、パリでは動物行動学者のジェーン・グドールより動物と人間の関係を学習。さらに、野生動物に出会うべくケニアの大草原を訪れ、環境大国コスタリカでは現職大統領に自然再生のノウハウを学ぶ。2人はより良い未来のための解決策を見出せるか? 映画は2021年カンヌ国際映画祭と2022年セザール賞でドキュメンタリー賞にノミネート。人類が果たすべき役割に目覚めさせる注目作だ。
「アニマル ぼくたちと動物のこと」
監督:シリル・ディオン 出演:ベラ・ラック、ヴィプラン・プハネスワラン、ジェーン・グドール 撮影:アレクサンドル・レグリーズ 編集:サンディ・ボンパー プロデューサー:ギヨーム・トゥーレ、セリーヌ・ルー 原語:英語、フランス語 原題:ANIMAL 配給:ユナイテッドピープル 105分/フランス/2021年/ドキュメンタリー 公式サイト:http://www.unitedpeople.jp/animal