１０７年ぶり２回目の優勝を果たした慶応（写真:日刊スポーツ/アフロ)

◇第105回全国高等学校野球選手権記念大会　決勝　慶応(神奈川)8-2仙台育英（宮城）【23日、甲子園球場】 【画像】慶応が107年ぶり優勝　初回先頭打者ホームランの丸田湊斗は2打点の活躍 107年ぶりの優勝を果たした慶応。優勝監督インタビューでは森林貴彦監督が涙を浮かべながら「（目には）だいぶ光るものがありますが仙台育英さん、この球場に来ていただいた皆さんのおかげで実力プラスアルファの部分が出せたんじゃないかなと思って感謝しています」と喜びのコメント。 試合直後、仙台育英の須江航監督とは「おめでとうって言っていただいて、またよろしくお願いしますという話をしました」と健闘をたたえ合いました。 試合は初回に丸田湊斗選手（3年）が夏の甲子園で決勝戦史上初となる先頭打者本塁打を放ち先制。「初回が一つチャンスでちょうどキャプテン（大村昊澄選手）がジャンケンに負けて先攻にしてくれたので、これを表にまず行きたいなと思って、密かに狙ってましたが見事な当たりでした」 投げては先発の鈴木佳門投手（2年）が4回2失点、5回から登板した小宅雅己投手（2年）が5回無失点と好投。「なんとか鈴木がこの場で覚醒してくれるといいなと思って送り出して、途中から小宅ということを考えていたので2人でよく繋いでくれました」と振り返りました。 野球を楽しむ“エンジョイ・ベースボール”をモットーに掲げての栄冠に「うちが優勝することで高校野球の新たな可能性とか多様性とか、そういったものを示せればいいなと思って、日本一を目指して常識を覆すという目的に向けて頑張ってきたので、何かうちの優勝から新しいものが生まれてくることがあるのであればうれしく思いますし、うちの優勝だけでなくて高校野球の新しい姿につながるような勝利だったんじゃないかと思います」と次の世代へ期待の思いを語りました。