トランプ氏勝利に歓呼する…8%急落した「防衛産業ナンバー1」が頼りにするもの(2)
軍用戦車やとプライベートジェット機を生産するガルフストリーム・エアロスペースの親会社でもあるゼネラルダイナミクスの場合、7-9月期の売り上げが117億ドルで市場の予想値を満たす実績を見せた。 ハンファ投資証券は最近の報告書で「米大統領選挙結果と金利引き下げ、世界の地政学的リスク持続が防衛産業企業に有利な環境を作っている。防衛産業は米共和党の関心分野で大統領選挙後も安全な投資先になるだろう」と指摘した。 防衛産業が肯定的な方向に流れると業種全体の株価が必ず上がるということはない。実際に防衛産業関連企業としてまとめられるが、会社ごとに競争力は千差万別だ。また、単発の話題で企業の株価が一時的に揺らぐこともある。世界屈指の防衛産業企業に選ばれるが、機体欠陥事故と業績悪化、長引くストのような悪材料が重なったボーイングが代表的だ。最近世界的格付け会社のムーディーズとスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は相次いでボーイングの格付け引き下げ検討意見を出した。昨年末に260ドルを上回っていたボーイングの株価は10月28日終値では150.69ドルまで落ち込んだ。 ◇米防衛産業投資ETF韓国上場…韓国防衛産業ETFも米上場控える こうした危険性を減らしたければ米国防衛産業企業に主に投資するETFを注視すべきだ。代表的な防衛産業関連ETFでは「iシェアーズ米国航空宇宙防衛」がある。サムスン証券のイム・ウンヘ首席研究委員は「当初ITAはボーイングの割合が大きかったがリバランシング過程でRTX、ロッキード・マーチンなどの割合が大きくなり最近再び注目されている」と話す。ITAは米国防衛産業関連企業を100%含んでいる。「SDPR S&P航空宇宙防衛ETF」もやはりポートフォリオ全体を米国企業で構成した。 「インベスコ航空宇宙防衛ETF」の場合、他の防衛産業ETFより数的に多様な56銘柄をポートフォリオに入れたのが特徴だ。「グローバルXディフェンステックETF」はさまざまな国の企業に投資した。国別の割合を見れば米国が67.8%で他の防衛産業ETFより割合が低いが、代わりに英国が9.4%、韓国が5.0%、フランスが4.8%含んだ。 最近では米国防衛産業に主に投資するETFが韓国の証券市場に初めて上場された。未来アセット資産運用は米国証券市場に上場された防衛産業10銘柄に投資する「TIGER米国防衛産業TOP10」を29日に有価証券市場に上場した。上場日基準ではロッキード・マーチンが23.1%で最も多く含んでいる。 具体的にはロッキード・マーチンを含んでRTX、ゼネラルダイナミクス、ノースロップ・グラマンの上位4銘柄の割合がポートフォリオの70%を超える。未来アセット資産運用は「防衛産業は米国の政党間の政策基調を超越した恩恵業種に選ばれる。2000年から6回の米大統領選挙期間の事例を見れば、防衛産業は他のセクターより平均的に良い成果を記録した」と紹介した。 近く米国株式市場でも韓国防衛産業企業を入れたETFを買える機会が開かれる見通しだ。ハンファ資産運用は9日、米国証券取引委員会(SEC)に「プラスコリアディフェンスインダストリーインデックスETF」の上場申請書を提出した。来年の上場が予想されるこのETFの構成銘柄は、ハンファエアロスペース、現代(ヒョンデ)ロテム、韓国航空宇宙、ネクスワン、ハンファオーシャン、豊山(プンサン)、ハンファシステム、ハンファ、現代ウィアなどだ。