愛犬とゲレンデ滑走 富山・あわすのスキー場 月1回、経営再建の集客策
富山市のあわすのスキー場は愛犬と一緒にスキーやスノーボードでゲレンデを滑走できる企画を始めた。月1回開催し、犬用のワンデイ(1日)リフト券を販売する。犬と一緒に滑れるスキー場は全国的に珍しく、経営再建に奮闘するあわすのスキー場の集客につなげる。 「ワンワンパラダイス」と銘打った企画で、ゲレンデの全5コースで犬と一緒に最長約1・2キロを滑れる。犬用に1日リフト券を800円で販売する。リフトは2基とも2人乗りで、飼い主と犬に並んで座ってもらう。全長3キロのクロスカントリーコースはいつでも無料で利用できる。ソリでも滑れる。 他の利用者との衝突やリフトからの転落を防ぐため、犬と滑れるのはしつけに自信のある人に限定する。犬にリードを装着し、飼い主がコントロールして滑ってもらう。犬種や年齢、サイズによる制限は設けていない。 初回は昨年12月28日に実施し5組が利用した。柴犬などが元気よくゲレンデを走り回り、利用者からは「愛犬と一緒に滑れて最高に楽しかった」と好評だったという。25日、2月22日、3月15日も開催する。 あわすのスキー場は1960(昭和35)年に開業。2002年に地元住民らでつくる「NPOあわすの」が、富山地方鉄道のグループ会社から運営を引き継いだが、経営不振で20年に廃業の危機に直面した。 松井一洋支配人(53)は「あわすのスキー場ならではの魅力をアピールしていきたい」と話した。