米議会にも「政府効率化」小委員会 トップにトランプ派のグリーン氏
米連邦下院監視・説明責任委員会は21日、2025年1月からの新会期に「政府効率化」に関する小委員会を設置する方針を明らかにした。トランプ次期大統領に近い保守強硬派のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員(共和党)が小委員長を務め、次期政権が設ける政府外の助言機関「政府効率化省」と連携し、連邦政府の歳出・人員削減や規制緩和に取り組む。 グリーン氏は過激な言動で知られ、政界では異端視されているが、トランプ氏の支持者の間では人気がある。政府効率化省を率いる実業家のイーロン・マスク、ビベック・ラマスワミ両氏を含めて、個性派ぞろいの顔ぶれとなった。 一方、同委員会で民主党を率いるジェイミー・ラスキン下院議員は「小委員会は、公共事業や補助金で政府から数十億ドルを受け取る立場の富豪と協力するものだ。政府は大金持ちではなく、国民のものだ」と対決姿勢を示した。【ワシントン秋山信一】