土俵際から望みを繋ぎ迎える天下分け目の決戦へ。名古屋・アンドレシート「このエンブレムを背負っている意味を理解しながらプレーするだけ」|【F1上位リーグ26節|名古屋vs立川】
1月8日、名古屋金城ふ頭アリーナにてFリーグ2023-2024 ディビジョン1ファイナルシーズン上位リーグ・第26節が行われ、名古屋オーシャンズと立川アスレティックFCが対戦。名古屋は4-2で勝利した。 優勝に向けて望みを繋いだ名古屋ラウンド。シュライカー大阪、立川アスレティックFCとの2連戦で出色の出来を見せたのがアンドレシートだ。昨年9月に負傷して以降、3カ月にわたるリハビリを経て年末の一戦で復帰。名古屋ラウンドでは2試合それぞれでゴールを挙げるなど好パフォーマンスを見せた。 チームを支える元スペイン代表に名古屋ラウンドを振り返ってもらった。
このエンブレムを背負っている以上、負けていい試合はない
●名古屋オーシャンズ|アンドレシート ──昨年末の大分戦では足を引き摺りながらプレーされていて、優勝に懸ける思いが伝わりました。どういう思いでプレーされましたか? 個人としてもチームとしても難しいシーズンになっています。3カ月以上怪我が治らずに個人としても苦しみ、チームをサポートできずに悔しかったです。できるだけ早く戻れるようにと常に心がけていましたし、大分戦に間に合うことができてよかったです。 ──今も痛そうに見えるがコンディションは? まだ100%ではありませんが、少しずつよくなっているので継続してトレーニングしていくだけです。来週までに回復できれば、町田戦では全力でプレーできると思います。 ──ちなみにどっちの足をどんな状態でしたか? アシクビ。ミギ。 ──リハビリはどんなことをやっていましたか? 早く復帰しようとしてペースを上げたところでまた痛めてしまい、それが長引く原因になってしまいました。そこで焦ったのはあります。ドクターやトレーナーのサポートがあったからこそ良くなっていますし、もうすぐより良い状態になると思っています。 ──今シーズンはチームとして難しい戦いが続いています。その要因は? 難しい質問ですね。すごく難しいシーズンになっている原因は様々あると思います。怪我や代表選手の不在が続いて、残っている選手での調整が続いていました。常に代表選手が多いクラブですが、今年はそこへ怪我の影響が多いかったと思っています。 町田もいいシーズンを過ごしていますし、自分たちは認めなければいけない部分であり、祝福すべき部分。今日のようにいい試合ができれば、僕らも優勝できる可能性が残っている。そこを信じてやっていくべきでしょう。あとは願うだけ。浦安が勝って、墨田で決勝戦ができるように祈っています。 ──大阪戦は引き分けに終わり、立川戦はより難しい立場に追い込まれました。どのように気持ちを切り替えてこの試合に臨みましたか? 選手間ではまとまっていますし、家族のようなチームです。選手たちのなかで何か特別に話したことはないですが、一致団結してやれています。そこは大阪との試合を引き分けで終えられたからこそ、今日はいい試合ができました。そういうものを示して戦えれば。また、町田と浦安が僕らの望むような試合結果になれば、墨田で決勝戦ができると思っています。 ──大阪戦、立川戦をみていて自身の状態が良くなっているように見えるが。 コンディションが良くなっていると思いますし、味方もいいプレーをしてくれています。そのなかで立川戦はすぐにボールを奪ってシュートに持っていけたし、先制点を取れたことはよかったです。その後もいい守備から追加点が取れましたし、それは古屋のDNA。シーズン通してやり切れていればこういった状況になっていなかったと思います。エラーから学んで今後に繋げてかなければいけないですし、より良くなっていけばいいなと思っています。 ──大阪戦、パワープレー返しを決められた瞬間の気持ちは? そこはチーム全員が信じて戦いました。同点に追いつけたことで、今日の試合を戦う意味につながりました。 ──大阪戦の同点ゴールはパワープレーから鬼塚祥慶選手とアンドレシート選手の関係で生まれました。それぞれ振り返ってみて? 鬼塚:シュート打った後、誰もこぼれ球へ反応していませんでした。そこで自分が持って「きっとシュートを打つだろう」とみんなが思っていたと思います。そこで、アンドレがいることは間接視野でわかっていたので、そこに思い切って送り込むだけ。彼との信頼関係から、信じてパスを出すだけでした。 アンドレシート:ナイスパス!ナイスパス!めっちゃパスイイ! アンドレシート:ピッチ内でもピッチ外でもお互いを知っている。そういうものがピッチ内で表現できたと思います。あの場面でシュートではなく、パスを選ぶと思っていたので、体の向きを変えて、あとは押し込むだけでした。2人のゴールです。 ──町田との決勝戦に向けて 自分たちがこのエンブレムを背負っている以上は、負けていい試合なんてありません。ここで優勝が決まったとしても、全力でトレーニングして試合で全力を出せるように。そして最後にサポーターと喜びを分かち合えるように。このエンブレムを背負っている意味を理解しながらやるだけです。クラブもサポーターも苦しいシーズンを過ごしています。彼らのためにも勝手喜びを分かち合いたいです。
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