【熟年離婚の割合が過去最高】切り出すのは大半が女性…理由は『態度・浮気・お金』『50代以上限定マッチングアプリ』『長寿化』などで今後も増加!?
愛情よりお金!?リアルすぎる『熟年離婚』エピソード3選
次に、『熟年離婚』のリアルなエピソードを見てみましょう。こんなケースがあるようです。 ▼恐るべし“妻の復しゅう心” 離婚を考えてからも、妻は夫に笑顔で尽くして、最後に「今までお世話になりました」と置き手紙をして突然いなくなる。夫はその後「どこに何があるか分からない」状態で、元気がなくなってしまう。 ▼「お金がない」と言い張る夫 株・不動産・保険・貯金など、夫の資産を離婚前に確認したが、夫が「お金がない」と言い張り、財産分与を支払ってもらえない。 ▼お小遣いをもらって離婚が立ち消えに 離婚すれば妻は5000万円以上もらえる予定で話が進んでいたが、ちょうど夫に退職金が入り、その一部“500万円”をお小遣いとして渡してくれた。妻は大喜びで、「旦那はやっぱりいい人だった」と、離婚の話が立ち消えになった。 こうしたエピソードから、熟年離婚後の幸せの度合いは“お金”に比例する、ということが見えてくるのではないでしょうか。“愛情”などではなく、“お金”というのが現実のようです。
独り身の高齢者問題・価値観の変化…『熟年離婚』の課題と未来
最後に、熟年離婚の課題と未来についてです。離婚カウンセラーの岡野さんのモットーは「離婚はしないにこしたことはない」ですが、「幸せになるなら離婚もアリ」だということです。ただ、熟年離婚には「経済的な不安」のほか「寂しい」というデメリットもあり、もう1度結婚したいと思う人も多いとのこと。 また、熟年離婚後に再婚しない場合、生活保護の増加・介護問題・認知症・孤独死といった「独り身の高齢者問題」に直面する恐れもあります。熟年離婚した人たちを社会がどのようにサポートしていくのか、その点も同時に考えていく必要があるかもしれません。 現在、熟年離婚を考える夫婦が結婚したのは昭和時代です。当時は働く女性も少なく、「妻は夫についていく」という“男性優位”の価値観が主流でした。現在の“男女平等”の価値観に適応できなかった人が別れるケースが多いのかもしれません。 結婚が多様化している現代では、『事実婚』『別居婚』だけでなく、一緒に暮らすが干渉しない『卒婚』や、お互いに『セカンドパートナー』を許容するなど、結婚にも様々な形が出てきています。現在は過渡期なのかもしれません。 (2024年8月20日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)