山梨学院大のキピエゴが連覇 東洋大の梅崎蓮が意地の2位「石田洸介が積極的に走り、刺激になった」 関東学生男子1部ハーフマラソン
◆陸上 関東学生対校選手権最終日(12日、東京・国立競技場ほか) 男子1部ハーフマラソンが行われ、山梨学院大のブライアン・キピエゴ(2年) が1時間1分38秒で連覇した。キピエゴはレース序盤で集団を飛び出し、最初の5キロを14分38秒で通過。この時点で後続を100メートル以上引き離し、独走態勢を築いた。昨年、自身がマークした1時間2分16秒の大会記録を大きく更新した。東洋大の梅崎蓮(4年)が1時間3分19秒で2位、中大の白川陽大(3年)が1時間3分41秒で3位だった。 東洋大で主将を務める梅崎は同種目で2年2位、3年3位、4年2位と安定した成績を残した。「3年連続で表彰台に上がれたことはよかった。でも、キピエゴ選手に対応できなかったことは反省点です」と冷静にレースを振り返った。 今大会の第1日(9日)の1部1万メートルではチームメートの石田洸介(4年)が28分8秒29の自己ベスト記録で6位と健闘した。石田は5000メートルの元日本高校記録保持者ながら昨季は学生3大駅伝すべてに欠場するなど不振が続いていたが、力強く復活。梅崎は「石田が積極的に走る姿を見て刺激を受けた。自分も負けていられない、と思いました」と笑顔で話した。1万メートルでは小林亮太(4年)も7位に入賞。主将の梅崎は「最上級生がしっかり走れているので、箱根駅伝では3位以内を狙っていきます」と意欲を示した。 関東学生対校は1919年に第1回が行われ、今年が第103回。1920年に始まり、今年1月に第100回大会が行われた箱根駅伝より歴史は長い。例年5月に開催され、各種目1位8点、2位7点…8位1点が与えられ、対校戦で総得点を競う。男子は16校の1部、それ以外の2部、大学院生の3部に分けられる。1部の15、16位と2部の1、2位が翌年に入れ替わる。1部と2部は短距離などを含めた総合力で決まるため、青学大、駒大、国学院大など長距離をメインに強化している大学は2部に属している。女子はすべての学部生が1部、大学院生が2部で争い、入れ替えはない。
報知新聞社