第2次エディー・ジャパンが本格始動! 早大2年・矢崎がイングランド戦で初キャップへアピール「能力あるプレーヤー」
ラグビー日本代表の今夏のテストマッチに向けた合宿が10日、宮崎市内で報道陣に公開された。9年ぶりにヘッドコーチ(HC)に復帰したエディー・ジョーンズ氏率いる日本代表は、6日から本格始動。この日約2時間半の練習後、ジョーンズHCが取材に応じ「現状はいい形で進んでいる。だが、決して満足することなく今後も進めていきたい」と感触を語った。 5月30日に35人の合宿参加メンバーを発表。一部体調不良や合流していない選手がいる中、この日は練習生のBK矢崎由高(早大2年)や、追加招集された選手を含めた計34人で実践形式の練習も行った。22日には、第2次エディー・ジャパン初陣となる「リポビタンD チャレンジカップ」イングランド代表戦(国立競技場)を控える中「自分たちがボールを持った時に、自分たちらしいアタックをできる事が重要。集団としてスピードを上げ、集団でイングランドの脅威になることが大事」とジョーンズHC。日本のアイデンティティーと掲げる「超速ラグビー」を、チームに落とし込む。 試合メンバーのセレクションも兼ねる中、この日は白・赤のユニホームと青のユニホームに分かれた2チームで、計約75分間の実践形式も実施。FWリーチ・マイケルやSH斎藤直人らと共に青のユニホームを着た矢崎は、FBの位置でプレー。ジョーンズHCは「例えば矢崎は、しっかりとしたチームトレーニングは初めてだったが、非常にいいパフォーマンスをしていた」と評価し、「セレクションに関して言うことはないが、矢崎は能力のあるプレーヤー。WTBとFBでプレーができる」とうなずいた。 ジョーンズHCが率いた2015年W杯は歴史的3勝、19年W杯では史上初の8強進出と躍進してきた日本。一方で、昨年W杯は2勝の1次リーグ敗退に終わり「日本ラグビーは、ターニングポイントの起点にある。現状は、右肩下がりなところも否めない」とジョーンズHCは言う。日本の再建と若手の底上げを託された名将は、27年W杯オーストラリア大会に向けて今合宿から始動となる。「このチャンスをもらえたのは光栄。そして次世代のラグビー選手を育てることも自分の責任として認識しているので、そこに取り組めるのも非常に楽しみ」と、充実の表情で意気込みを語った。
報知新聞社