【地震】能登半島地震との関連は 有識者「余震活動が震源近くの断層を刺激した可能性」
KNB北日本放送
昨夜発生した石川県西方沖を震源とする地震について、元日の能登半島地震との関連を専門家に聞きました。清水記者のリポートです。 ことしの元日に起きた能登半島地震の震源は、能登半島の先端、石川県珠洲市でした。 一方、昨夜の地震の震源は石川県西方沖です。 関連については? 地震のメカニズムに詳しい竹内章富山大学名誉教授です。 富山大学名誉教授 竹内章さん「全体としては1月1日の本震からずっと続いてきた余震活動の中で、起きてるっていうような関係、時間的な関係がありますので、広い意味では余震とみていいだろうと思われますね。ただ、今回の地震は、少しそういう、これまでの10か月、11か月間(余震が)続いてきた範囲から見るとはみ出るっていうか、はみ出てるような位置に出てきたわけですね。その点を注意して見ると余震ではないかもしれない」
「今までと違う活断層が動いた可能性」
こちらは、今年の元日以降に発生した最大震度3以上の地震です。 昨夜の地震は、震源が少し離れているため竹内さんは広い意味では能登半島地震に伴う一連の活動とするいっぽう、今までと違う活断層が動いた可能性を指摘します。 竹内さん「(元日の)本震から続く一連の余震活動の断層っていうのは、能登半島の北のヘリに平行な向きの逆断層が多かったんですけども、今回の羽咋の西の方の断層っていうのは、それとは違う方向になってるわけですね。これがちょっと、今までとは別の断層が起こしてる地震ではないかという可能性があるわけですね」
余震活動が震源近くの断層を刺激したか
図の赤線は日本海側の海域活断層です。 竹内さんは、今回の地震は能登半島地震の余震活動が、震源近くの断層を刺激して発生した可能性があると話します。 竹内さん「いわゆる能登半島地震の流れの中で、西のにもずっと余震活動が、輪島の西の方まできて分布していますので、そういうものが能登半島の門前とか志賀町とか羽咋の西側にある海底の断層ですね、そういうものを刺激して引き金になって、今回の地震が起きた可能性があるわけですね」 竹内さんは、今後1週間から2週間ほどは同じ程度の地震に注意するよう呼びかけています。