天皇陛下「人生にとって最も楽しい一時期」 思い出のオックスフォード、皇后さまと再訪
皇后さまへの名誉法学博士号の授与式が催され、両陛下は赤いガウンをまとって出席した。宮内庁によると「留学時に研究にひたむきに取り組み、さまざまな言語に精通して相互理解の増進に貢献した」ことが評価されたという。 マートン・カレッジでは、陛下が留学中に暮らした居室を訪れ、窓から2人並んで手を振った。オックスフォードで約8時間をゆっくりと過ごし、帰国の途に就いた。 1993年に刊行された著書で、陛下は「再びオックスフォードを訪れる時は、おそらく町そのものは今後も変わらないが、変わるのは自分の立場であろうなどと考えると、妙な焦燥感におそわれ、いっそこのまま時間が止まってくれたらなどと考えてしまう」と率直な気持ちを明かしていた。 当時の浩宮から天皇に立場は変わった。ただ、隣には最愛の伴侶が共にいる。 「思い出に満ちた場所を再訪することができました。心温まる充実した滞在になりました」。訪英を終えて公表した両陛下の感想に喜びがあふれていた。