令和のポラロイドカメラ「Polaroid I-2」を使ってみた! 最新デジカメに慣れきった体が目覚めます
“ポラロイド”という言葉、一度は聞いたことがあるんじゃないでしょうか。インスタントカメラの代名詞として長い歴史を持っています。折りたたみ式の「SX-70」という50年前のモデルが今でも人気で、ポラロイド用フィルムも紆余曲折ありつつ現在も入手可能です。 【撮影した写真を見てみる】 インスタントカメラというのは、撮影したその場で、つまり現像のために写真屋さんにフィルムを預けたりしなくても画像を見られるのが特徴です。今やカメラといえばデジタルで、そうでないものを「アナログカメラ」と呼ぶようになりましたが、かつてインスタントカメラが登場した時の驚きはどれほどのものだったでしょうか。今回は最新のインスタントカメラ「Polaroid I-2」を、アナログ時代の撮影術にも思いを馳せながら楽しみました。 ちなみに、富士フイルムの「チェキ」(INSTAX)もインスタントカメラの仲間です。I-2が使うフィルムは画面サイズが77×79mm、チェキで最もポピュラーなINSTAX miniの画面サイズは62×46mm、デジカメ好きの合言葉「35mmフルサイズ」(35mmフィルムの1コマと同じ)は36×24mm。インスタント写真はフィルムをそのまま鑑賞するので、フィルム自体が大きい必要があるんですね。これだけでも令和におけるインスタントカメラのゼイタク感、伝わるでしょうか。 そうそう、たまに「写ルンです」もインスタントカメラと混同されますが、写ルンですは普通のカラーネガフィルムを使って撮影するためインスタント写真ではありません(撮影後、写真屋さんに行く必要がありますね)。写ルンですのような製品をカメラ業界では「レンズ付きフィルム」と呼んでいます。そして、“使い捨てカメラ”とは呼べないぐらい、リユース&リサイクルが徹底されてきた歴史を持っています。
見た目は懐かしいポラロイド。機能は最新
ポラロイドの話に戻ります。このほど登場した「Polaroid I-2」というカメラは、最新のレンズ製造技術とカメラ技術を組み合わせて、昔ながらの味わいあるインスタント写真の世界に没入できる本格派のモデルです。日本ではクラウドファンディング経由で税込9万8075円(カラーフィルム2パック付き)、一般発売時は税込13万9800円になるようです。フィルムは1パック8枚入りで税込3490円からと、なかなかにプレミアムな体験です。 正面から見た姿は、どこか懐かしいポラロイドカメラの面影があります。赤いボタンでシャッターを切ります。そして背面を見ると、縦長の表示画面があり、パワーボタンの長押しで起動します。全体的にデザインがスマートで、ポラロイドカメラのアイコニックな姿と、現代的な操作インターフェースが融合しています。心地よい操作感を持つ金属製のダイヤルは、単純なカメラ操作を上質な体験として演出しようという狙いが感じられます。