日本生命、企業向け団体年金の利回りを引き上げ-株価上昇で3年ぶり
(ブルームバーグ): 日本生命保険は9日、2023年度の企業向け団体年金保険(一般勘定)の配当込み利回りを3年ぶりに引き上げる方針を明らかにした。国内外の株価上昇などに伴う運用環境の改善を反映する。
広報担当者によると、約5.7兆円の残高を持つ団体年金で、23年度の配当率を前年度の0.70%から0.85%に引き上げる。予定利率(0.50%)を含めた利回りは1.35%となる。
同社は16年4月、低金利継続などの市場環境を受け、団体年金(一般勘定)の新規受託を停止。22年4月から低金利下に対応した新たな商品を販売している。同商品においても、23年度の配当率を前年度の0.20%から0.65%に引き上げ、配当込みの利回り(予定利率0.50%)は1.15%となる。
2商品の採用団体は約5000、運用額は約6兆円と生保業界でトップ。配当総額は前年度比538億円増の約600億円となる見通し。
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Nao Sano