ノーベル化学賞の田中耕一さん(富山出身)、富山県立大で講義
2002年にノーベル化学賞を受賞した島津製作所質量分析研究所の田中耕一所長(65)=富山市出身=の特別授業が23日、富山県立大射水キャンパスで開かれ、学生ら約100人が質量分析の活用法に理解を深めた。 この日は、開発に携わったレーザーイオン化質量分析計「LAMS-50K」が今年5月、米国に本部を置く世界最大の工学専門学会、電気電子技術者協会(IEEE)の「マイルストーン賞」に認定されたことも紹介した。 授業では質量分析の手法を解説。犯罪捜査における薬物検査などで応用されていることを説明した。自身の経験を踏まえ「多様な分野が交流したことで新しい発見ができる」と話した。富山大杉谷キャンパスでも講義を行った。